シャープの赤っ恥…LGに特許契約違反で賠償、117億円の特別損失

シャープの赤っ恥…LGに特許契約違反で賠償、117億円の特別損失

 最先端ディスプレー分野で生産量では劣るものの、技術や特許では韓国をリードしていると主張してきた日本が大恥をかいた。日本のシャープが韓国のLGディスプレーとの特許利用契約に違反したことを認めたからだ。

 25日付日本経済新聞によると、シャープは24日、LGディスプレーとの特許利用契約で違反があったとして、損害賠償などの支払いで約117億円の特別損失を2022年3月期決算に計上したと発表した。今月11日に発表した22年3月期の連結純利益は前期比61%増の857億円だったが、前期比39%増の739億円に減少した。好業績の祝砲から半月後に特許違反した企業に転落した格好だ。

 シャープは13年からディスプレー分野で、知的財産の利用を相互に認める「クロスライセンス契約」をLGディスプレーと結んだ。クロスライセンス契約は両社が持つ特許を相互利用し、利用料を精算する方式だ。しかし、LGディスプレーはシャープに契約違反があったとして問題提起し、19年からシンガポール国際仲裁センター(SIAC)が仲裁手続きをしていた。SIACは5月16日に仲裁判断を出し、シャープは23日に受領したという。シャープも特許侵害を認めたことになる。ただ、意図的な特許侵害があったかどうかは明らかではない。日経は「仲裁対象の特許の具体的な内容は開示していない」と報じた。

東京=成好哲(ソン・ホチョル)特派員

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