実業家洪性烈氏、朴槿恵・李明博邸に続き文在寅邸も購入

実業家洪性烈氏、朴槿恵・李明博邸に続き文在寅邸も購入

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の慶尚南道梁山市梅谷洞の私邸を購入した人物が洪性烈(ホン・ソンヨル)マリオアウトレット会長であることが26日までに判明した。洪会長は過去に朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領のソウル・三成洞の私邸、李明博(イ・ミョンバク)元大統領のソウル・論ヒョン(ノンヒョン)洞の私邸を相次いで購入した。

 裁判所の登記簿謄本によると、梅谷洞の文前大統領の私邸は所有者が文前大統領から洪会長に変わった。所有権移転は2月17日の売買に伴うもので、今月25日に所有権移転が受理された。洪会長は今回、文前大統領の私邸を購入したことで、生存している歴代大統領3人の元私邸を所有することになった。

 文前大統領は2009年に8億7000万ウォン(約8,760万円)で梅谷洞の土地、建物を購入し、13年後に26億1662万ウォンで売却し、17億4662万ウォンの差益を上げた。戸建て住宅で成約件数が多くないが、周辺の相場よりもやや高値で売れたという。これに先立ち、文前大統領は退任後住んでいる梁山市芝山里の私邸を建てる際、梅谷洞の私邸を売却した資金を充てたと説明していた。購入者に関心が集まったが、登記移転が遅れたために明らかになっていなかった。

 文前大統領と洪会長がどんな縁から私邸を売買したかは分かっていない。双方は公認仲介士を通さず、直接取引で住宅を売買したとされる。マリオアウトレットは「会長個人のことなので分からない」とした。

 洪会長は昨年公売に付されたソウル・論ヒョン洞の李明博元大統領の私邸を111億5600万ウォンで落札し、17年には三成洞の朴槿恵元大統領の私邸を67億5000万ウォンで取得した。論ヒョン洞の私邸は、李元大統領が1978年8月に購入し、拘束前まで住んでいたところだ。朴元大統領は1990年から2013年2月に大統領府に入るまでの約23年間、三成洞の私邸に住んだ。2015年にはマリオアウトレットの法人が全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の長男・全宰国(チョン・ジェグク)氏が所有していた体験農場「ハブビレッジ」を115億ウォンで買収した。

 洪会長が前大統領の私邸などを購入した背景は不明だ。洪会長は朴槿恵前大統領の私邸を購入した当時、「価格が安く、立地が良いので購入した」と話した。政治的理由などで買ったわけではないという趣旨だった。

キム・ギョンファ記者

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