妻の有罪確定した「チョ・ミン表彰状偽造」…チョ・グク元長官「全く知らなかった」

 子の不正入試などで起訴されたチョ・グク元法務部長官は3日、5カ月ぶりに行われた裁判で、弁護人を通じて起訴内容を全面的に否定した。チョ・グク元長官は有罪が確定した東洋大学元教授で妻のチョン・ギョンシム受刑者(収監中)の「娘チョ・ミン氏の東洋大学表彰状偽造およびソウル大学医学専門大学院提出」の件で一部共犯としても起訴されているが、それについては「(偽造は)全く知らなかった事案だった」と主張した。

 チョ・グク元長官の不正入試に関する起訴内容は、妻チョン・ギョンシム受刑者と共謀し、2013年7月に息子のソウル大学公益人権法センターインターン予定証明書を虚偽により発行させた件や、2017年に崔康旭(チェ・ガンウク)現国会議員=共に民主党=の弁護士事務所で息子の虚偽インターン証明書を発行させ、延世大学・高麗大学大学院入試時に提出したというものだ。チョ・グク夫妻が2016年に米ジョージ・ワシントン大学のオンライン試験を息子の代わりに受けた件については業務妨害罪が適用された。

 チョ・グク元長官はまた、娘チョ・ミン氏のために2009年にソウル大学公益人権法センターのインターン確認書を偽造し、同年釜山市内の某ホテルのインターン確認書を虚偽で発行させた件や、妻が偽造した「東洋大学表彰状」を娘のソウル大学医学専門大学院入試に提出したとして起訴された。チョ・ミン氏が釜山大学医学専門大学院から受け取った奨学金600万ウォン(約63万円)については贈収賄罪が適用された。

 こうしたチョ・グク元長官の起訴内容のうち、贈収賄を除いたほかの件のほとんどはチョン・ギョンシム受刑者と共謀したものとされている。チョン・ギョンシム受刑者は今年1月の大法院(最高裁判所)判決で東洋大学表彰状などチョ・ミン氏の「7大虚偽スペック」などについて懲役4年の刑が確定したほか、チョ・グク元長官と共謀関係にあるほかの不正入試の件でも起訴され、現在夫と共に裁判を受けている。

 チョ・グク元長官側はソウル中央地裁刑事第21-1部(マ・ソンヨン裁判長)の審理で行われた同日の裁判で、「ソウル大学インターン確認書を偽造したことはないし、ホテルを訪問した事実もない」と述べた。また、東洋大学表彰状などに関しては「検察はチョン・ギョンシム元教授と家族だという理由でチョ・グク元長官との共謀関係を認めているが、根拠がない」と主張した。

ヤン・ウンギョン記者

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