韓米の金利逆転目前…韓銀総裁「ビッグステップ、市場の反応見て決定」

 李昌ヨン(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁は16日、「ビッグステップ(0.5%の利上げ)」の可能性について、「次の金融通貨委員会まで3-4週間あり、多くの変化があり得る」とし、「(その間の)市場の反応を見て決定する」と述べた。李総裁は同日午前、秋慶鎬(チュ・ギョンホ)経済副首相、崔相穆(チェ・サンムク)大統領室経済首席秘書官、李卜鉉(イ・ボクヒョン)金融監督院長らと開いた非常マクロ経済金融会議後に記者団の質問に答えた。韓銀が1950年の設立以降、一度も選択したことがない「ビッグステップ」に踏み切る可能性を示唆した格好だ。

 米連邦準備理事会(FRB)は韓国時間で同日未明、政策金利を0.75%引き上げた。これにより、韓米の政策金利は韓国が1.75%、米国が1.5-1.75%と事実上同じ水準で並んだ。李総裁は「米国の利上げペースが韓国よりも速いのは事実だ」とし、「金利差自体に重点を置くのではなく、為替・債券市場にどんな影響があるかを総合的に判断する」と述べた。

 韓米の金利は7月末にも逆転する可能性が高い。韓銀が7月13日の金融通貨委で「ビッグステップ」を選択しても、FRBが7月26-27日に予定される連邦公開市場委員会(FOMC)で再び「ジャイアントステップ(0.75%利上げ)」に踏み切れば、金利が逆転することになる。韓国の金利が米国を下回れば、韓国に投資された資金が海外に流出する恐れがある。李総裁は利上げのための臨時金融通貨委を開催する可能性に対する質問には、「まだ考えていない」と述べた。韓銀が利上げのために臨時金融通貨委を開いたことはこれまでに一度もない。

 市場の見通しは交錯している。ゴールドマンサックスは同日のリポートで、韓銀が「今年残された4回の金融通貨委で4回連続で0.25%ずつ利上げを行う」と予想した。着実に利上げを行うものの、「ビッグステップ」はないとの見方だ。一方、JPモルガンは「韓銀が7月に『ビッグステップ』を選択し、年内の残り3回の金融通貨委では0.25%ずつ追加利上げを行う」との見方を示した。韓銀による年末時点の政策金利をゴールドマンサックスは2.75%に、JPモルガン3.00%と予想した。

 欧米と同様、韓国の物価上昇率も高まる傾向にある。韓銀は原油価格高騰の影響で、5月の輸入物価が前月比3.6%、前年同月比36.3%上昇したと発表した。

孫振碩(ソン・ジンソク)記者

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