衣料大手サンバンウルを横領・株価操作容疑で捜索=水原地検

 水原地検は23日、ソウル市中区にある衣料大手サンバンウルの本社とグループ企業などを捜索した。検察は今年初め、金融情報分析院(FIU)からサンバンウルグループの不審な資金の流れに関する資料を受け取り、捜査を拡大しているという。

 本紙の取材を総合すると、検察は最近5年間、サンバンウルグループの系列会社間で資金交換が過度に頻繁に行われ、一部が不透明な形で流出した点を捜査しているもようだ。検察は100億ウォン(約10億4000万円)前後の資金をヤン・ソンギル会長らグループ経営陣が横領した可能性を視野に入れているとされる。

 検察はサンバンウルグループを株価操作の疑いでも調べている。サンバンウルグループは2020年4月、中小IT企業を引受先として45億ウォン規模の転換社債を発行した。サンバンウルグループは転換社債の発行から11カ月後の昨年3月、繰り上げ償還を行い、昨年6月に身元不明の5人に48億6000万ウォンで再び転換社債を発行した。5人は当日、転換請求権を行使し、社債を株式に転換した。当時はサンバンウルグループがイースター航空買収戦に参入したと報じられ、サンバンウルの株価が5日間で2倍以上に急騰した。検察は5人が株価が急騰した時期に株式を売却し、多額の差益を事実をつかんでおり、グループレベルの株価操作の有無について調べている。

表泰俊(ピョ・テジュン)記者

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