光復会で内紛…不正選挙疑惑を指摘された新会長が銃で会員脅す

 日本からの独立運動に関わった独立運動家の子孫などで組織する光復会では、5月31日に新指導部が発足したが、不正選挙疑惑、新会長の銃による脅迫などさまざまな騒動が起きている。金元雄(キム·ウォンウン)元会長の不正で混乱した光復会は、新指導部発足後も内紛に苦しんでいるようだ。

 光復会の一部会員は23日、張豪権(チャン・ホグォン)新会長が22日、ソウル・汝矣島の光復会長室で張氏を巡る不正選挙問題を指摘した会員と面談中、銃器を取り出して脅したと主張した。面談には張会長と新任事務総長などが出席したという。会員が不正選挙に関する話を持ち出すと、事務総長が怒り、張会長は自分の机の後ろにあるハンガーにかかった服の上着から黒い拳銃を取り出し、会員に向けたという。光復会側はこれについて、特に釈明しなかった。

 光復軍出身の独立運動家、張俊河(チャン・ジュンハ)氏の長男である張会長は、光復会の公金横領疑惑で辞任した金元雄前会長の後任として、5月31日に選出された。しかし、選挙直後、光復会内部で張会長が選挙当日に有力競合候補を落選させるため、他の両候補と「票の集中」に関する覚書を交わした疑惑が指摘されている。

 公開された合意書によれば、張会長と2人の候補は一次投票で過半数得票者が出ず、決選投票が行われる場合、「最多得票者に票を集中する」と書かれている。 「3人の中から会長に当選すれば、適当なポストを話し合うことができる。合意事項は絶対に秘密にする」などの内容も含まれている。会長選挙には4人が立候補。一次投票では過半数得票者がおらず、張会長は決選投票で競合候補に4票差で会長に当選した。

 一連の疑惑について、一部の光復会代議員らは20日、張会長の職務執行停止を求める仮処分申請を裁判所に提出した。張会長の銃による脅迫についても、脅された会員が脅迫の疑いで警察への告訴を準備中だ。光復会を管理・監督する国家報勲処は「関連部署を通じ、正確な事実関係を把握中だ」とコメントした。

キム・スンヒョン記者

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  • ▲光復会新会長の張豪権氏/聯合ニュース

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