「チョ・グクの息子、学校に来ていた」…東洋大教授の法廷証言、韓国検察は偽証と反論

 チョ・グク元法務部長官の子の入試不正をめぐる裁判で、東洋大学のチャン・ギョンウク教授が「チョ・グク元長官の息子は学校に来ていた」と証言したが、検察は偽証だと反論した。

 ソウル中央地裁刑事合意第21-1部(マ・ソンヨン裁判長)は、業務妨害などで起訴されたチョ元長官とその妻チョン・ギョンシム元東洋大学教授の第26回公判を行った。この日はチョン元教授と同じ教養学部に所属して勤務していたチャン教授が証人席に立った。チョ元長官側が証人として申請した。

【写真】ソウル地裁に向かうチョ・グク元長官(6月3日撮影)

 争点は、チョ元長官の息子が人文学プログラムに出席したことがあるかどうかだった。チャン教授はチョ元長官の息子を3回見たことがあると言った。人文学プログラム講義の初日、自身が本を貸した日、プログラムの最終日の3回だという。チョ元長官の息子が実際にプログラムの一部に出席していたため、虚偽ではないという意味だ。

 検察は、当時ソウル市内の漢栄外国語高校に在学していたチョ元長官の息子が2012年4月27日に人文学プログラムの4回目の講義に中間考査のため出席できなかったことについて尋問した。チョ元長官の息子は当時、ソウル市青少年参与委員会に出席しなければならなかったが、これを欠席して東洋大学のある慶尚北道栄州市まで行ったとは考えにくいということだ。

 チャン教授は「人文学プログラムに出席したものとみられる」「別の教授が栄州ターミナルに迎えに行ったと話した日なので、確認されたものと思われる」と述べた。

 検察は「ソウル市青少年参与委員会に(中間考査のため欠席すると)虚偽(の理由書)を書いて人文学プログラムを受講しに行ったか、あるいは該当の教授の記憶違いだった可能性があるが、理由書の方が客観的なのではないか。確かなのか」と尋ねた。

 すると、チャン教授は「栄州では見た(と言っていた)」と答えたが、検察は「偽証に当たる可能性がある」と警告した。チョ元長官側の弁護人は「反対尋問のやり方が行き過ぎている。(今)捜査しているわけではないだろう」と抗議した。

 検察はチョン元教授が自分の息子の経歴を飾るため、自身が勤めていた東洋大学の人文学プログラム修了証と最優秀賞の賞状を偽造したと疑っている。チャン教授は賞状については「チョ元長官息子がプログラム修了後、感想をインターネット上のコミュニティーサイトに載せたため授賞者に選定されることになった」と主張した。検察はこれも受け入れられないとの立場だ。

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