ドイツのカッセル大学キャンパスに「少女像」建立…学生会の建議で実現

 ドイツ中部の都市カッセルにあるカッセル大学の総学生会が8日(現地時間)、総学生会本館前の空間に、日本軍慰安婦被害者を形象化した「平和の少女像」を設置した。ドイツに「平和の少女像」ができるのは、首都ベルリンに続き2例目。

 カッセル大学総学生会は今年の初め、ベルリンの「平和の少女像」を立てたドイツ国内の団体「コリア協議会」と連絡を取り、キャンパス内に少女像を立てたいという意向を表明したと伝えられている。学生会は、ベルリンの少女像に対し日本政府が撤去を要求するなど、存置を巡る問題が懸案として浮上するや「女性に対する性暴力反対の象徴として少女像を学内に立てて、世界に知らせたい」という意向を表明したという。

 カッセル大学総学生会は、少女像設立のため敷地の使用について大学側の許可を取り付け、代議員会で少女像の永久存置決議も通過させた。また学生会側は毎年、日本軍慰安婦被害や女性に対する性暴力問題に関して学術会、展示会、ワークショップなども開催する予定だ。少女像を管理して関連イベントを開くため、「キャンパスに少女像を」という後援会も発足させた。

 少女像は彫刻家のキム・ウンソン、キム・ソギョン夫妻が作って寄贈し、ドイツまでの運送費用は世界各国からの募金でまかなわれたという。

パリ=チョン・チョルファン特派員

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  • ▲ベルリンのミッテ区に設置された「平和の少女像」。これと同じ少女像が、ドイツ中部に位置するカッセル大学キャンパスにも設置された。同大学の総学生会の自発的決議によるものだ。/写真=NEWSIS

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