物価急騰ソウルの生活費指数、シドニー・香港・東京を上回る

生活費指数、半年で65位から44位に

 食料品・外食費の急騰に伴い、ソウルの生活費がオーストラリアのシドニーや、香港、日本の東京よりも高くなったことが判明した。

 12日、グローバル国家・都市比較統計サイト「Numbeo」が集計した2022年中盤の「生活費指数(cost of living index)」ランキングで、ソウルが世界510都市の中で44位を記録したことが分かった。オーストラリアのシドニー(47位)、香港(49位)、日本の東京(86位)、フランスのパリ(99位)よりも、ソウルで暮らす方が余計にお金がかかるのだ。ソウルの生活費ランキングは、年初の65位から半年で20以上も順位を上げた。グローバルなインフレのせいで世界が物価高に苦しめられている中、ソウルの生活費物価がとりわけ急激に上がったせいだとみられる。Numbeoは、住居費とローンを除いた食費・外食費・交通費・公課などを反映させて生活費指数を発表している。

 ソウルの場合、食料品費(17位→13位)、外食費(334位→286位)など、生活費を構成する全ての指標順位が上がった。Numbeoは、米国ニューヨークにおける価格を100として他の都市と価格水準を比較しているが、ソウルの食料品価格はニューヨークに近い水準の98.51まで高まった。

 実際、消費者が頻繁に購入する144の品目で構成されることから「買い物かご物価」と呼ばれる韓国の生活物価指数は、今年1月の105.3から6月には110.4に上がった。このところ小麦粉・調味料・野菜などの食材やパン・ファストフードなど加工食品、さらには外食費まで、全方位的に物価上昇が起きたことによるものだ。韓国物価協会によると、今月初め基準でホウレンソウ(200グラム)は年初より31%、顆粒(かりゅう)調味料の牛肉タシダ(500グラム)は34%、粉ミルク(800グラム)は14%価格が上がった。流通各社も続々と価格を引き上げている。ベーカリーフランチャイズのTous les Joursは今月4日からおよそ80品目の価格を平均9.5%引き上げ、今年1月に価格を上げたフライドチキンのKFCは代表的メニューの価格をさらに8.2%上げるなど、わずか半年で追加の値上げを断行した。

イ・ミジ記者

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