左ページに弔意記帳した尹大統領を文政権の儀典秘書官がマナー違反と指摘…実際は世界各国の首脳も左ページに記帳

卓賢民氏「弔意の記帳は通常右ページに首脳たちが書く」「準備が不十分」
実際は日本の天皇、スイスやインドの大統領いずれも左ページ
チュ・ジヌ氏は確認せずKBSラジオで卓氏の主張をそのまま伝える

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は19日(現地時間)、英国のエリザベス2世女王の国葬に出席し弔意の記帳を行った。尹大統領は左ページに記帳したが、これを報じた記事には「記帳は右側のページに書かねばならない」「大統領が国格を引きずり落とした」などのコメントが相次いだ。

 問題はネットで拡散した。会員制ネット掲示板「ボベドリーム」には「記帳のやり方も知らない」というスレッドがアップされた。スレ主は「(尹大統領)一人が裏面に記帳した。大胆な人だ」と指摘した。問題のスレッドは218人が推薦し、ベスト掲示板にもなった。掲示板には「紙を節約するためだ」など侮辱する書き込みもあった。これに対してネットユーザーが「他国の首脳たちが左ページに記帳することも多い」と反論したが、あまり支持は得られなかった。

 この騒ぎに卓賢民(タク・ヒョンミン)元青瓦台(韓国大統領府)儀典秘書官も加わった。卓氏は20日午後にKBS ラジオ「チュ・ジヌのライブ」に出演し「こんな細かいことまで伝えるべきか分からないが、記帳する尹大統領の写真は公開すべきでなかった」と主張した。卓氏は「弔問する際には通常右面に首脳らが記帳する。他の人が書いたページの裏に書くものではない」とした上で「写真をよく見ると、尹大統領だけが左ページに記帳していた」「細かいディテール一つ一つが準備不足だったことを示す事例だろう」「一見すると何でもないかもしれないが、実際は儀典担当者たちが見れば本当に赤面するほど恥ずかしいことだ」と主張した。

 卓氏は尹大統領の「弔問キャンセル」問題にも言及し「一つ一つの細かい事実が明らかになるたびに、大統領室はとまどうしかないだろう。忠告や助言をする際には各事案について徹頭徹尾準備し、ディテールにもぜひともしっかり配慮してほしい」「弁解が重要ではない」と主張した。

 しかし実際はこの卓氏の入れ知恵とは異なり、世界各国の首脳らが左ページに記帳する姿は簡単に見つけることができる。日本の天皇・皇后は19日にロンドンのチャーチハウスで弔意の記帳を行ったが、そのときも左ページだった。

 インドのムルム大統領は18日にロンドンのランカスター・ハウスで尹大統領と同じく左ページに記帳した。スイスのカシス大統領、ブラジルのボルソナロ大統領、シンガポールのハリマ・ヤコブ大統領、コンゴ共和国のサス・ンゲソ大統領、タンザニアのハッサン大統領らも左ページに弔意の記帳を行っている。

オ・ギョンムク記者

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  • ▲英国のエリザベス2世女王の国葬に出席し、弔意の記帳を行う尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領。19日撮影。/聯合ニュース

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