2017年に韓国で禁止された液体窒素菓子がインドネシアでブーム、被害者急増

 【NEWSIS】韓国で2017年に禁止された液体窒素菓子がインドネシアの青少年の間で流行し、被害が急増していることが分かった。

 英紙ガーディアンは17日(現地時間)、20人以上のインドネシアの青少年たちが、韓国で「ヨンガリ菓子」として知られている屋台の食べ物を食べて負傷したと報道した。ヨンガリ菓子とは凍らせた液体窒素が入っている菓子で、食べる時にしばらくの間、韓国映画に登場する怪獣ヨンガリのように口や鼻から煙のようなものが吹き出るため、韓国でも流行したことがある。しかし、韓国では2017年、床に残っている液体窒素を吸い込んだ子どもの胃に穴が開く事故が発生し、販売が全面禁止された。

 同紙は、インドネシアの青少年の間で、液体窒素菓子を食べた後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に動画をアップロードするのが流行していると報じた。実際に10代の若者たちがダンス音楽の流れる中、液体窒素菓子を食べて口から煙を吹き出す動画や、乳幼児に液体窒素菓子を与えて煙を吹き出させる様子を撮影した動画が数万回-数十万回再生されて人気を集めている 。

 豪グリフィス大学の疫学者ディッキー・ブディマン氏は現地メディアとのインタビューで、「液体窒素は摂取後、煙によって安全に排出されているように見えるが、気化していない液体窒素を摂取すると臓器に重大な損傷をもたらす場合があるだけでなく、最悪の場合は死に至る恐れもある」と警告した。

 現時点で液体窒素菓子による死亡者は報告されていないが、インドネシア当局は約25人の青少年が負傷し、そのうち2人は入院しているという。ブディマン氏は、液体窒素菓子が青少年の間で人気を集めているだけに、統計に現れていない被害事例がさらに増える可能性があるとした上で、「青少年たちはSNSを通じて無批判的に流行を受け入れるので、一瞬でも早く青少年たちに液体窒素の危険性を正しく認識させなければならない」と強調した。

 インドネシア保健福祉部は、教育機関に液体窒素の危険性について教育するよう要請する一方、液体窒素を使用する店の管理・監督に乗り出した。

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