狂牛病デモを最前線で主導したミン・ギョンウ氏「汚染水、あのときとそっくり」

【特集】デマと社会コスト
ミン・ギョンウ代案連帯代表インタビュー

 ミン代表は「狂牛病デモが終わった後、米国産牛肉の輸入額が1兆ウォンを超えたというニュースを見たときは首を傾げた」とし「あのときのことを反省している」と語った。昨年の時点で輸入額は3兆ウォン(約3300億円)を突破している。当時のデモ指導部の中に反省している人はいるか、と尋ねると、彼は「ただの一人もいない」と答えた。彼は「どうせ、国民の健康を気にかけてデモをしたわけではない。効果的に扇動に利用したら、後のことには神経を使わない」とし「学生運動出身者の最も悪い点の一つは、自分たちにとって不利な話は集団的に隠すということ」と語った。

 福島汚染水に関しては「狂牛病デマとそっくり」と語った。「反李明博のために狂牛病問題を取り上げたように、今回も反尹錫悦(ユン・ソンニョル)のために日本をねたに問題を提起した」というわけだ。

 しかし、今回は狂牛病問題のようにはならないだろう、とミン氏はみている。ミン氏は「狂牛病に関しては当時、韓国国内に専門家がいなかった。逆に汚染水は、声を上げる専門家がいる」とし「私もKAIST(韓国科学技術院)原子力科の教授の話を信頼する」と語った。「日本に対する友好的な感情が青年世代を中心に多く拡散しており、日本にそれほど敵対的ではない」とも発言した。進歩系最大野党「共に民主党」が福島汚染水の問題を連日取り上げていることについても、ミン代表は「国民の目で見て、(民主党の)意図が不純だという考えが広がっている」とし「政治の構図も(民主党に対する不信のせいで)狂牛病のときとは違う」と述べた。

キム・テジュン記者

【写真】2008年の狂牛病暴力集会…警察に向けて放水するデモ隊

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