国連安保理 北朝鮮ICBM発射で会合も一致した対応取れず

【ニューヨーク聯合ニュース】国連安全保障理事会は13日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を協議する公開会合を開いたが、欧米などと中ロが対立し、声明や決議案の採択には至らなかった。

 米国や英国、日本などの要請で開かれた会合には理事国ではない韓国と北朝鮮も関係国として参加した。北朝鮮が安保理会合に参加するのは2017年12月以来となる。

 米国のデローレンティス国連次席大使代行は「最も強力な言葉で北朝鮮のICBM発射を非難する」として、「われわれには北朝鮮の違法的かつ不当な弾道ミサイル開発に対抗しなければならない義務と責任がある」と強調。中国とロシアを念頭に「2カ国の理事国の反対により安保理が一致した声を出せていない」とし、北朝鮮問題で安保理が一致した対応を取るよう求めた。

 日本の志野光子・国連次席大使も安保理の団結と対北朝鮮制裁の履行を促した。英国やフランスなども同様の立場を示した。

 これに対し、中国の張軍国連大使は「朝鮮半島で特定国により繰り返される戦略兵器の展開や軍事的圧力の増大を懸念する」と米国をけん制し、北朝鮮の弾道ミサイル発射を擁護した。ロシアのエフスティグニエワ国連次席大使も「韓米日の拡大抑止措置に注目すべきだ」として米国の原子力潜水艦や戦略爆撃機の韓国展開などを取り上げ、「このような活動が北東アジアとアジア太平洋の安保に不安定な影響を与える」と主張した。

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