【NEWSIS】ウクライナ東部ドネツク州の一部を実効支配する自称「ドネツク人民共和国(DPR)」の元国防相イゴール・ガーキン氏がモスクワに連行された。タス通信が21日(現地時間)に報じた。
ガーキン氏の妻のレギンスカヤ・ミロスラバ氏は夫がロシアの首都モスクワに連行されたことをタス通信に伝え、タス通信はロシア司法当局からガーキン氏逮捕の事実を確認した。
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ミロスラバ氏は「夫はロシア連邦刑法第282条(過激主義)により起訴された」と語ったという。
司法当局も「イゴール・ストレルコフ(ガーキン)が29日午前モスクワに連行された。現在彼は取り調べを受けている」と認めた。
ガーキン氏は2014年からドネツク人民共和国の国防相に就任し、同年ロシアがクリミア半島を併合した際にはロシア側で職務を担当した。ウクライナ戦争に好意的だったが、軍事ブローカーとして活動する際にはときおりロシア政府に批判的な発言もしてきた。
とりわけ6月24日にロシアの民間軍事会社ワグネルがロシアで武装反乱を起こした時はロシア政府を激しく批判した。
ワグネルの武装反乱翌日にガーキン氏は「プーチン大統領は(ロシアを)戦時体制とする指導力を発揮する準備ができていないのなら、この厳しい仕事をやり遂げられる人間に法的に権力を委譲すべきだ」と腹を決めたかのような発言を行った。
イ・ミョンドン記者