7月27日は北朝鮮の戦勝節だって? 韓国軍・国連軍の「自由陣営」が勝利した日【記者手帳】

奇襲南侵したものの敗れた北朝鮮はうその資料を作って「勝った」と宣伝
韓国は7・27記念にあまりに消極的

7月27日は北朝鮮の戦勝節だって? 韓国軍・国連軍の「自由陣営」が勝利した日【記者手帳】

 6・25戦争停戦70周年および国連軍参戦記念の式典が、7月27日に釜山の国連記念公園で開催された。韓国政府をはじめ国連軍参戦諸国は、1953年7月27日を「停戦協定締結日」と呼ぶ。逆に北朝鮮は、この日を「祖国解放戦争戦勝記念日(戦勝節)」としている。戦勝節に合わせて大規模な軍事パレードを開きもする。「7・27」というたばこまで作って売り、金正恩(キム・ジョンウン)総書記はしばしば、このたばこを吸う姿をメディアを通して宣伝することもある。

 北朝鮮が6・25で勝ったというのは全く理屈に合わない話だ。戦争の各側面をじっくり観察すると、韓国軍と国連軍、そして自由民主主義陣営の勝利というのは明白だ。もともとこの戦争は、金日成(キム・イルソン)が韓半島の赤化統一を掲げてソ連のスターリンの裁可を受け、1950年6月25日に始めた侵略戦争だった。しかしその目的は徹底して失敗に終わり、霧散した。

 逆に、北の奇襲南侵に対抗して韓国、そして自由民主主義陣営の最前線を守るという、韓国軍と国連軍の目的は完遂された。韓国戦略問題研究所のチュ・ウンシク所長は「北朝鮮は戦争目的の達成に失敗しただけでなく、占領地域も戦争前より3900平方キロ以上減り、地理的にも損をした戦争だった」とし「北朝鮮こそ敗戦国で、韓国と国連参戦国が勝戦国」と語った。

 こうした歴史的流れを振り返るとき、韓国人は7・27を記念するのにあまりに消極的だったという思いを抱く。小・中・高の教科書では、停戦日は相対的に比重のある扱いをしない。休戦状態に入ったとか、分断が続くことになったという程度にとどまる。政府からして積極的でないので、6月25日に戦争が始まったのは知っていても7月27日に終わったというのを知らない韓国国民も多い。むしろ、敗戦国と変わらない北朝鮮の方が、停戦日を戦勝節と称し、「うその資料」を持ち出して大々的に宣伝しているが、韓国は自由民主主義陣営の貴い勝利に冷淡な態度を取っているのだ。

 停戦以来70年間、韓国は政治的・経済的・文化的に急成長し、北朝鮮と超絶な格差を付けつつ世界経済10位圏の国へと飛躍した。この事実だけでも、6・25戦争は韓国の勝利であって、7・27はその勝利の起点だろう。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者

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