韓米 21~31日に合同軍事演習実施=機動訓練が大幅増加

【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の国防当局は14日、連合防衛体制の確立のため、21日から31日まで定例合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を実施すると共同発表した。

 韓国軍合同参謀本部によると、今回の演習では高度化する北朝鮮の核・ミサイル能力や、ロシアによるウクライナ侵攻など変化する脅威と安全保障状況を反映した演習シナリオに基づき実戦演習を行うことで、同盟の対応能力をさらに強化する。

 演習は2部構成で、1部は21日から25日までの5日間、2部は28日から31日までの4日間実施される。 

 合同参謀本部は「対応体制、サイバー攻撃やテロへの対応、国民の安全を支援する政府官庁の戦時準備演習と実践訓練により強化された政府の演習を支援し、国家総力戦の遂行能力を向上させる計画だ」と説明した。

 韓米は期間中に約30件の合同野外機動訓練を行い、作戦遂行能力の向上を図る。

 UFS期間に行われる合同野外機動訓練は昨年の13件から大幅に増え、今年上半期に行われた「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」と「ウォリアーシールド(戦士の盾、WS)」の25件と比べても増加した。北朝鮮の核・ミサイル脅威の高度化を受け、対応能力の強化を図るものとみられる。

 今回の演習には、国連軍司令部のメンバー国であるオーストラリア、カナダ、フランス、英国、ギリシャ、イタリア、ニュージーランド、フィリピン、タイなどが参加する。朝鮮戦争休戦協定の履行と順守を確認・監督する中立国監督委員会が演習の遂行過程を確認する計画だ。

 合同参謀本部の関係者は「国連軍司令部メンバー国の参加計画が韓米の発表文に盛り込まれたのは初めてだ」と説明した。 

 韓国軍は演習期間中、北朝鮮の弾道ミサイル発射などの挑発に対応し、対北朝鮮監視体制を強化する計画だ。

 北朝鮮は韓米合同軍事演習を「北侵戦争演習」と見なして強く反発してきた。

 先ごろも金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が軍事会議で「攻勢的な戦争準備」を強調し、軍需工場を視察するなど緊張を高めており、UFSを挑発の口実にする可能性が高い。

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