北朝鮮 深夜に弾道ミサイル2発=米戦略爆撃機展開に反発か

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が30日午後11時40分から11時50分にかけて平壌の順安付近から朝鮮半島東の東海に向け短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表した。

 ミサイルは約360キロを飛行し、東海上に落下した。韓米の情報当局がミサイルの詳細について分析を進めている。

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは先月24日、短距離弾道ミサイル2発を発射して以来となる。

 今回のミサイルは飛行距離などを考慮すると、韓国の陸・海・空軍の本部がある中部の忠清南道・鶏竜台を狙ったものとみられる。平壌の順安空港から鶏竜台までの直線距離は約350キロだ。

 ミサイル発射は今月21日から実施されている韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」への反発ともみられる。30日には米軍の戦略爆撃機B1Bが朝鮮半島上空に展開し、黄海上空で韓国空軍と合同訓練を行った。北朝鮮はB1Bが朝鮮半島に展開されるたびに敏感に反応してきた。

 合同参謀本部は「相次ぐ弾道ミサイルの発射は朝鮮半島はもちろん、国際社会の平和と安定を損ねる重大な挑発行為であり、国連安全保障理事会決議に明白に反する」と非難し、ミサイル発射を中止するよう求めた。また、「確固たる連合防衛体制の下で行っているUFSと合同訓練を徹底的に実施し、北のいかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力に基づき、確固たる備えを維持していく」と強調した。

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