北朝鮮の核・ミサイル脅威 ASEANと共に断固対応へ=尹大統領 

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が開かれるインドネシアを5日から訪問するのに先立ち「日増しに高まる北のミサイル挑発と核威嚇はASEAN諸国にとっても直接的、実存的な脅威になっている」とし、「こうした時こそ韓国とASEANが団結して断固として対応し、北の非核化に向け緊密に連携しなければならない」と強調した。同日付のインドネシア有力紙コンパスが書面インタビューを掲載した。

 尹大統領は「インド太平洋地域の平和と安定は、欧州と大西洋も越えて国際社会全体の平和と安定に直結する問題」と述べた。ウクライナ戦争や北朝鮮の核・ミサイル威嚇などにより国際規範が無視され、既存の合意と約束が破られている現状を指摘。韓国とASEANは「規則に基づく国際秩序」の重要性を共有しているとしながら、インド太平洋地域にこうした秩序が根付くよう韓国・ASEANの連帯と協力を一層強化していくと言明した。

 ASEANプラス3(韓中日)に関しては「韓日中の協力も再び軌道に乗せなければならない」とし、「韓国は3カ国間協議体の議長国であり、ASEANプラス3で3カ国を代表する調整国として、韓日中協力の活性化へ最善を尽くす」と語った。この北東アジア3カ国間の協力が活気を取り戻せばASEANプラス3の協力にも弾みがつき、「ASEANの中心性」を一層強化することになるとの認識を示した。

 尹大統領は韓米日協力にも言及した。3カ国首脳は先月、米大統領山荘キャンプデービッドで会談し、共同声明を発表している。尹大統領は「どこか特定の国を排除したり特定勢力に対応したりするためのものではない」と説明。普遍的な価値と規則に基づく国際秩序を増進することで全ての国を利するよう取り組んでいくと述べた。

 韓国政府のASEAN支援については「ASEANを核心パートナーとし、ASEANが必要とする実質的な支援を引き続き拡大していく」と表明した。インドネシアで開催される今回の韓国・ASEAN首脳会議では、韓国の強みであるデジタルとIT技術を生かした未来協力事業を提案する予定だ。

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