一政党で、一人で選挙制度を決定…軍事政権と何が違うのか【2月5日付社説】

 こんな状況をつくった全ての責任は、民主党にある。今の継ぎはぎ選挙法を生んだのも、4年たっても改められずにまた同じ選挙をしなければならなくしたのも、こうしたプロセスを李代表ただ一人が決めるようにしたのも、全て民主党だ。民主党は4年前、曺国(チチョ・グク)元法相一家の事件をはじめ蔚山市長選挙介入事件など、文在寅政権の不正疑惑が一つ、二つと発覚するや、検察権を弱体化するため高位公職者犯罪捜査処を作ろうとした。これが思い通りにいかないので、正義党など群小政党を票決に引き入れねばならず、彼らの協調を得る代償として、まともな選挙法を書き換えて準連動型を導入した。その結果、21代国会は「最悪の国会」という評価を受けた。曺国・元法相の息子のインターン活動について虚偽の確認書を作ってやった崔康旭(チェ・ガンウク)元議員、慰安婦被害者の後援金を横領した容疑で裁判が続く尹美香(ユン・ミヒャン)議員、「清潭洞酒席」フェイクニュースをばらまいた金宜謙(キム・ウィギョム)議員などは全て民主党の衛星政党出身だ。

 韓国の与野党はいずれも、先の総選挙での衛星政党を反省し、二度と作らないと誓った。李代表も先の大統領選挙のとき、衛星政党を作らないと公約した。李代表は、この公約も破った。李代表は、平素は正義ぶったことを言っていても、いざ自分のこととなると変わる。不逮捕特権放棄を二度も約束したが、自分が拘束されそうになると発言を覆した。衛星政党についても、京畿道知事時代は反対していたが、党代表になると「また作りたい」と言う。4年前に李代表は「相手の衛星政党小細工に対応して同じ手を使ったら、国民の心を得ることはできない」と言っていた。この言葉は、今の自分に向けたものだった。

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