軽症患者は基幹病院から中核病院に転院、研修医の集団辞職がもたらした韓国医療システムの正常化【3月13日付社説】

 韓国研修医の集団辞職による異常事態は早期に解決すべきだが、影響で上級総合病院(基幹病院)、中型病院(中核病院)、クリニック(医院)という病院の段階が本来の正常な姿に戻りつつある。研修医への依存度が高いソウル市内のビッグファイブと呼ばれる上級総合病院では手術室の稼働率がほぼ半分に低下し、重症患者や救急患者を中心に動くようになった。同時に症状が比較的軽い患者は中型病院などで治療を受けるなど、患者全体が自然に分散されているという。これが本来の正常な医療システムだ。

 今回の問題で大規模病院ではさまざまな問題が表面化した。2021年の時点で上級総合病院は医師の37.8%が研修医で、中でもソウル大学病院はこの数が46%に達していた。上級総合病院はどこも経費を抑えるため訓練段階の医師たちに過度に依存していたのだ。その状態で研修医たちがストを始めたため、入院患者や急性期患者でも症状が比較的軽い場合は中型病院などに転院せざるを得なくなった。普段から救急室などに搬送される患者のほぼ半分は救急室に来る必要がない軽症患者だという。つまり研修医の集団辞職により上級総合病院が本来の役割を果たせるようになったのだ。上級総合病院など規模の大きい病院は早期に専門医中心の体制へと見直し、今の問題が収拾された後も重症患者や急性期患者を中心に治療に当たるべきだろう。

 今回改めてその役割に注目が集まったのは専門病院を含む中型病院だ。中型病院は普段から専門医を中心に治療を行っているため、研修医らによる集団行動の影響は受けなかった。今回の事態とは関係なく通常の診療や手術も可能だ。中には上級総合病院と同じレベルの高度医療機器を持つ病院も多く、上級総合病院の混乱にしっかりと対応できている。この機会に特定の疾患や治療においては上級総合病院レベルの専門性を持つ中型病院がさらに増えるよう誘導すべきだろう。また今回の事態で上級総合病院であるビッグファイブに軽症患者があまりに多かったことも分かった。政府は上級総合病院に対しては重症患者だけの対応でも経営に支障が出ないよう配慮し、中型病院にはさらにレベルアップできるよう支援を行うべきだ。

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  • ▲研修医の集団行動が長期化する中、大邱市内のある上級総合病院(基幹病院)で患者の対応にあたる医療スタッフ。/NEWSIS

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