ATM利用額 05年以来の低水準に=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で現金自動支払機(CD)と現金自動預払機(ATM)の利用額が2005年以来の低水準となったことが13日、分かった。

 韓国銀行(中央銀行)の経済統計システムによると、1月のCD共同網を通じた口座振替と現金引き出しなどの金額は14兆8485億ウォン(約1兆6700億円)だった。05年2月の14兆5316億ウォン以降で最も少ない。1月の利用件数も2545万2300件にとどまり、昨年2月(2515万1100件)を除けば00年1月(2520万400件)以来の低水準となった。

 CDとATMの利用額は15年7月の30兆2079億ウォンをピークに減少を続けている。利用件数も15年5月(6093万8000件)に最多を記録した後、減少傾向にある。インターネットバンキングなどの利用が増加したのに加え、現金の利用が減っているためとみられる。

 一方、オープンバンキングは19年にサービスを開始して以降、利用が急増している。1月のオープンバンキング共同網の利用金額は60兆1313億ウォンに上った。サービス開始直後の19年12月(2兆2670億ウォン)に比べ約27倍増えた。同期間の利用件数も1330万3000件から2億1383万7300件と約16倍増加した。オープンバンキングの利用件数は20年2月、利用金額は21年4月にCDとATMを上回った。

 銀行はCDとATMの台数を縮小している。金融監督院の銀行統計情報システムによると、市中銀行が運営するCDとATMは昨年6月時点で1万7105台となり、5年前の18年6月末(2万4832台)より31%減少した。

 市中銀行関係者は「ATMを維持するよりモバイルバンキングサービスを強化したほうが顧客のためになる側面もある」と述べた。

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