「深夜に投票用紙投入」と不正指摘する動画が拡散…選管「回送用封筒を入れただけ」 韓国総選挙

選管「事実関係を確認せず無条件で不正選挙を疑っている」

「深夜に投票用紙投入」と不正指摘する動画が拡散…選管「回送用封筒を入れただけ」 韓国総選挙

 4月10日に投開票が行われる韓国国会議員選挙の期日前投票終了後、選管職員とみられる複数の人物が投票箱の封印紙を破り不法に投票用紙を入れたように見える動画がネットに拡散している。これについて中央選挙管理委員会は「館外期日前投票の回送用封筒を入れる作業」と説明した。

【写真】深夜に投票箱に投票用紙を? ネットで拡散された問題の場面

 選管は7日付の報道資料で「今月5日の期日前投票初日終了後、全国の全ての館外事前投票回送用封筒は受理する地域の郵便集中局、広域センター、配送地の郵便集中局を経て各配達郵便局に配送された。郵便局はこれを今月6日に各区、市、郡の選管に一斉に配達した」「区、市、郡の選管は全回送用封筒の数を確認し、受理が終われば郵便投票箱の封印を解除した上で回送用封筒を入れる」と説明した。

 選管は「回送用封筒は通常は投票終了時間の午後6時までに毎日配達され、区、市、郡の選管はそのたびに同じ手続きを繰り返す」「これは法律に定められた通常の選挙手続きで、全ての過程に政党が推薦した選管委員が参加し立ち会うことで公正性を担保しており、市、道の選管に設置された大型の監視用モニターを通じて透明な形で公開されている」とも明らかにした。

 ネットに広まった動画が撮影されたソウル市恩平区選管については「6日午後5時ごろ、郵便局から合計1万9000以上の回送用封筒を受け取り、確認と受理を開始したが、大量の数を一つずつ確認しながら受理したため、受理が完了したのは翌7日未明1時50分ごろだった」「同日2時34分から3時45分までに全ての回送用封筒を投票箱に入れた」と説明した。

 選管は「恩平区選管の政党推薦委員二人は回送用封筒の確認、受理、投入の全ての過程に参加し立ち会った」「選管職員が深夜に勝手に投票箱の保管場所に入り、郵便投票箱封印紙を破って不法に投票用紙を入れたという指摘は全く当たらない」とも反論した。

 選管は「郵便投票箱の保管状況は監視カメラでリアルタイムに公開されている。そのため選管職員が堂々と不法行為をしたという主張は常識的に納得しがたい」「選挙手続きに関する正確な事実関係も確認せず、無条件に不正選挙だと疑い歪曲(わいきょく)する行為は国民の世論を扇動し、選挙に対する不信をあおる非常に危険な行為であり、直ちに中止すべきだ」とも指摘した。

 ネットには選管が言及した動画を根拠に、「恩平区選管で封印された投票箱を深夜に開き、投票用紙を不法に投入した」との主張が広がっていた。あるユーチューバーが掲載したこの動画は40万回以上の閲覧を記録した。

キム・ミョンイル記者

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