国際総合
巨匠・宮崎駿氏、「辺野古基金」共同代表に

日本アニメの巨匠、宮崎駿監督(74)が今月13日、沖縄県の米軍普天間飛行場の同県外への移設を目的として設立された民間団体「辺野古基金」の共同代表に就任した。
日本の国土の0.6%にすぎない沖縄に、在日米軍基地の74%が集中しているという事実は、長年にわたって沖縄の人たちのうっ憤の種となってきた。中でも普天間飛行場は住宅地の中にあり、騒音や事故の危険性をめぐって議論が絶えなかった。このため、米日両政府の合意により、沖縄県内の名護市辺野古地区の海を埋め立て、飛行場を移設する事業に着手したが、昨年末の同県知事選挙で「普天間飛行場だけでも県外に移設する」との公約を掲げた翁長雄志氏が当選したことにより、事態は急展開した。宮崎氏は「辺野古基金」の共同代表就任に当たり「沖縄の人たちの思いを知り、支援するしかないと考えた」と述べた。
辺野古基金は先月9日から募金を受け付け、日本本土や沖縄県内からこれまでに1億8500万円を集めた。この金で、日本内外のメディアに対し、沖縄の米軍基地の移設を求める広告を掲載するほか、翁長知事を支援する活動も繰り広げる意向だ。