学歴や所得が高いほど報復運転を行いやすい傾向にあることが分かった。

 韓国交通研究院が昨年12月、1030人のドライバーを対象にアンケート調査を行ったところ、大学院卒以上の学歴を持つドライバーの25.8%が「報復運転をやった経験がある」と回答した。ちなみに報復運転の経験があるとの回答は、大卒の場合13.2%、高卒以下は12.9%だった。

 所得別に見ると、年収8000万ウォン(約770万円)以上は17.8%、6000万ウォン(約570万)から8000万ウォン未満は16.3%、4000万ウォン(約390万円)から6000万ウォン未満は15.9%が報復運転の経験があると答えた。所有する車の価格は1200万ウォン(約116万円)未満が5.5%、1200万ウォンから2000万ウォン(約190万円)未満は13.8%、2000万ウォンから3000万ウォン(約290万円)未満は16.8%、3000万ウォンから4000万ウォン(約390万円)未満は17.6%、4000万ウォン以上は21.9%が報復運転の経験があると回答した。

 さらに自分自身を「社会的に成功した人間」と考えるドライバーほど、報復運転の経験が多かった。「自分はどちらかといえば成功した」と回答したドライバーは18.4%が報復運転の経験があると答えたが、「普通」と評価したドライバーは13.5%、「どちらかといえば失敗した」と回答したドライバーは14.2%にとどまっていた。

 研究を行った韓国交通研究院のソル・ジェフン研究員は「社会的地位が高く保有財産が多いドライバー、つまり社会的強者ほど報復運転に対するためらいが小さい傾向があるようだ。つまり報復運転は強者が弱者に加える暴力という側面があることが、今回の研究で分かった」とコメントした。

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