▲写真=写真提供=国連軍司令部

 キャロル国連軍司令部広報室長が22日、ソウル市内の国防部(省に相当)庁舎で記者会見を開き、「亡命した北朝鮮兵士を追ってきた北朝鮮軍兵士が銃撃を加えた際、このうち1人が軍事境界線を越えて来て銃撃した」と明らかにした。これは明らかな停戦協定違反だ。 キャロル室長はこの記者会見で、13日午後3時ごろに発生した北朝鮮兵士の亡命経緯が映っている監視カメラ映像を公開した。この映像を見ると、北朝鮮兵士はジープを運転して共同警備区域(JSA)の南側に走ってきたことが分かる。

 午後3時15分ごろ、この車は溝と見られる場所で脱輪した。車が動かなくなると、この亡命した兵士は車を降りて走った。ところが、後ろから追いかけてきた別の北朝鮮軍兵士4人が亡命した兵士の背中に向かって銃撃を加える様子がカメラにとらえられている。 この時、北朝鮮兵士1人が軍事境界線(MDL)を越えてきて銃撃した。キャロル室長は「カメラの映像を見ると、画面内で銃撃している北朝鮮軍兵士4人のうち1人がMDLを越えて銃撃し、再びMDLの北側に戻る様子が映っている」と説明した。 国連軍司令部特別捜査チームは、今回の事件について北朝鮮による停戦協定違反であると判断した。北朝鮮軍兵士がMDLを越え、銃撃しているからだ。今回の調査には韓国・オーストラリア・ニュージーランド・米国の4カ国の兵士が参加し、中立国監督委員会が調査過程を見守った。 キャロル室長によると、国連司令部は22日、南北のチャンネルを通じて北朝鮮軍に今回の事件の調査に関して通知し、再発防止対策を協議するため会おうという意思を伝えたとのことだ。

ホーム TOP