新韓国代表「リトル・チーム・キム」 最後の10エンド。4-5でリードされた後攻・韓国の攻撃だった。韓国代表チームのスキップ(主将)キム・ミンジの手を離れた7投目の黄色いストーンは、ハウスの中央にある日本の赤いストーン2個を押し出した。ハウスの中には韓国のストーン3個が日本のストーン2個よりも中央に近い位置に止まり、得点として認められた。その後、日本の北澤育恵は最後の8つめのストーンをハウスの中央に置く「ボタン・ショット」を試みた。しかし、あまりにも強く投じられたストーンはハウスの端に止まった。韓国は最後のストーンを投げるまでもなく、勝利を決定付けた。 韓国は24日、デンマークのシルケボーで行われたカーリング女子世界選手権2019の3位決定戦で、日本に7-5と逆転勝ちした。韓国にとっては男女を通じて世界選手権で初のメダルだ。これまでの最高成績は2012年と14年の女子世界選手権における京畿道庁(当時の韓国代表)が記録した4位だった。韓国の男子はまだ世界選手権でメダルがない。 今シーズン韓国代表として国際大会に出場しているのは春川市庁チームだ。全員が20歳のキム・ミンジ(スキップ)、キム・スジン(リード)、ヤン・テイ(セカンド)、キム・ヘリン(サード)はソンヒョン高校(京畿道議政府市)の同期生で、16年世界ジュニア選手権銅メダルなど高校3年間にわたりジュニアの試合でトップの成績を誇った。

 毎年行われる韓国代表選抜戦で「チーム・キム」(Team Kim・平昌冬季五輪銀メダルを取ったカーリング女子韓国代表チーム)に代表の座を阻まれてきたが、昨年8月の代表選抜戦決勝で異変を起こした。春川市庁チームはチーム・キムを10-3で破り、初めて韓国代表になった。 まだ女子高生のようなあどけなさが残っているが、「リトル・チーム・キム」はシニア大会出場1年目から確かな存在感を見せている。韓国代表チームは先月行われたカーリング・ワールドカップ(W杯)3rdレグ(スウェーデン・ヨンショーピング)は平昌五輪で優勝したスウェーデン(スキップ:アンナ・ハッセルボリ)を破り優勝した。今年5月8日からは中国で行われるカーリングW杯ファイナルに出場する。この試合はカーリングW杯で優勝するなどした世界トップクラスのチームだけが招待される「キング・オブ・キング戦」だ。さらに7月には韓国代表選抜戦に出場し、代表の座を守らなければならない。 タイトなスケジュールだが、選手たちの表情に疲れは見えない。スキップのキム・ミンジは「チーム・キムの先輩たちが平昌五輪で銀メダルを取った時、応援に行った。先輩たちのおかげで『私たちも努力すればできる』という自信をもらった。韓国のカーリングに私たちの『カール・クラッシュ』(カーリング+ガールクラッシュ、ガールクラッシュとは女性があこがれる女性のこと)もあるということを見せたい」と語った。

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