▲4日、ピンクのワンピース姿で国会本会議場を歩く正義党の柳好貞(リュ・ホジョン)議員。一部の共に民主党支持者は柳好貞議員の服装をめぐってセクハラ(性的嫌がらせ)まがいの非難をして問題になった。写真=NEWSIS

 正義党の柳好貞(リュ・ホジョン)議員が国会本会議に出席した時の服装をめぐり、一部の共に民主党支持者や親文在寅(ムン・ジェイン)派のネットユーザーたちが「ルームサロンの子マダム(クラブのチーママ)」「チケット茶房(タバン=喫茶店を装った風俗店)だ」などセクハラ(性的嫌がらせ)まがいの非難を浴びせ、騒動になっている。

 柳好貞議員は4日の国会本会議にピンクのワンピースを着て出席した。すると、「タンジ日報」「共に民主党100万党員会」などの親与党・親文在寅系インターネット掲示板には、セクハラまがいの書き込みが相次いだ。ある共に民主党支持者は「未来統合党の国会議員たちの飲み代のツケを取り立てに来たクラブのチーママ」と、別のネットユーザーは「あのように下着が見え隠れするような格好で歩き回り、気に入らない国会議員が脚に目をやったらセクハラだと訴えようという罠(わな)」と書き込んだ。「オッパ(お兄さん=年上の男性を呼ぶ時の言葉)と呼んでみろ」「カラオケ店のコンパニオンのようだ」などの表現もあった。「イルベ」など極右系サイトも同様の反応だった。

 柳好貞議員は先月、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長=故人=をわいせつ行為・セクハラで告訴した元秘書に対して、「あなたは1人ではないことを知っていてほしい。朴元淳市長の弔問はしない」と発言して共に民主党支持者から非難を浴びた。

 陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授は5日、「国会服というのが別途あるのだろうか」と、2003年に国会議員当選後、白いチノパンを履いて本会議に出席した柳時敏(ユ・シミン)現「盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団」理事長のことに言及した。陳重権氏は「当時の民主党支持者たちは柳時敏氏のドレスコードを擁護したのに、今は服装の取り締まりをしている。民主党支持者たちは昔の守旧バカ党支持者の姿に似てきた」とした。

 柳好貞議員は自身の「服装騒動」について同日、メディアとのインタビューで、「このように『何でもないところを引っかき回して傷にする』ことこそ進歩系政治家がやらなければならないこと。韓国政治の旧態依然、女性・若者に浴びせられるヘイト発言に対して、何かを考えることができるきっかけになる」と語った。一部の正義党支持層も「『共にマッチョ・ジジイ党』のすえたにおいがする女性へのさげすみ」と反発した。共に民主党と正義党の支持層はこのところ、朴元淳ソウル市長セクハラ疑惑や、性的暴行で収監中の安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事が一時釈放されて母親の葬儀に出たことなどをめぐり、衝突を繰り返している。共に民主党の20-30代女性支持率も下落傾向にある。

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