▲共に民主党から大統領選に出馬する李在明候補が25日午後、京畿道水原市の京畿道庁で職員の見送りを受け、庁舎を後にした。/NEWSIS

 韓国与党・共に民主党から韓国大統領選に出馬する李在明(イ・ジェミョン)候補は25日、京畿道城南市の大庄洞開発事業優遇疑惑に関連し、「確信を持って言うが、私をいくら調べても100%何も出てくるものはない」とする一方、「ただ心配なのは周辺の人たちだ」と語った。

 李候補は同日、京畿道庁で開いた京畿道知事退任記者会見で、大庄洞事件で収賄などの疑いで逮捕されたユ・ドンギュ元城南都市開発公社企画本部長に関する質問にそう答えた。

 李候補は「必死な人間のそばにいると雷に打たれるという言葉があるが、私が心配なのは周辺の人たちだ。彼らには『私が死線にいるので、あなたたちも同じ危険に直面する』と何度も言ってきた」と語った。その上で、「私はいくら調べても(疑惑は)ない。そんな覚悟もなく、ここ(大統領選出馬)まだ来ただろうか」と続けた。

 李候補はいわゆる「第2の大庄洞」と呼ばれる城南市柏ヒョン(ペクヒョン)洞の開発優遇疑惑で中心人物と目されるキム・インソプ氏と連絡を取っているかとの質問には「全く取っていない」と答えた。その上で、「私は近くにいる人たちに『勉強しろ、力を蓄えろ、清廉であれ』と言っている」「ポストを変えるたびに(側近を)全て入れ替えれば寂しいではないか。しかし、コネクションがあるという理由だけで虎の威を借る狐として振る舞えば切り捨てる」と述べた。キム氏は2006年の地方選挙で城南市長選に出馬した李在明候補の選対で選挙対策本部長を務めた。李候補が城南市長在任中の14年には、建設会社の便宜を図り、城南市と軍浦市に対する働き掛けを行った代金として、1億ウォンを超える賄賂を受け取ったとして起訴され、懲役1年6月の判決を受けた。

 李候補は城南都市開発公社の戦略投資チーム長を務めていたチョン・ミンヨン弁護士が工事利益を確定した内容の公募指針書を作成し、市長に直接報告したという証言についても、「合同会議を数回開いたが、発注責任者が私に個別に報告した記憶はない」と述べた。合同会議で李候補は「公共の利益を確保するのはよいが、民間事業者を集めるためには民間に収益をもう少し与えるべきではないか」という趣旨で発言したとされる。

 チョン弁護士は同日、「李知事に報告したことはない」と説明したが、李候補の説明は個別の報告ではなく、合同会議の際に公募指針に関する報告を受けたという趣旨だった。前日の段階で李候補側はチョン弁護士が李候補に公募指針について報告を行ったとする疑惑について、「報告を受けたことはない」と説明していた。

 一方、李在明候補は共に民主党の大統領選に向けた党内選挙に出馬した李洛淵(イ・ナギョン)元代表に選対常任顧問のポストを提示したことについて、「常任選対委員長は党代表が務めるのが原則であり、その上に顧問がいる。李洛淵元代表の方を礼遇したものだ」と説明した。そして、「必ずしも私の味方でなくても、私の味方にならざるを得ないポストに起用すれば私の味方になった。それが私のポスト任命の信念だ。妨害しようと入ってきた人物でなければ、最善を尽くして働き認められようとした」と付け加えた。

 李洛淵元代表の「新福祉」の公約については、大統領選の公約に反映するとした。これまで李洛淵元代表陣営は李在明の公約の柱である「基本所得政策」が普遍福祉を掲げる党の政策とは一致しないと批判してきた。李在明候補は「新福祉は民主党の研究結果であり、私もそれが駄目だと一度も言っていない。李洛淵元代表が主張していた子ども手当、養育手当なども私が言う部分的基本所得だ」と述べた。その上で、「政策には主人はいない。人文・哲学的意見は先人たちの研究と思想の結果が集約されたものを新たに解釈したものだが、誰が先に主張したかと追及してはならない。論文を書く際に別人の論文を引用したことを批判するのは情けないではないか」と語った。

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