向精神薬のプロポフォールを違法に使用したとして起訴されたサムスン電子副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)被告に対し、一審のソウル中央地裁は26日、麻薬類管理法違反の罪で罰金7000万ウォン(約684万円)、追徴金1702万ウォンの判決を言い渡した。李被告は2015年から昨年までソウル・江南地区の美容整形外科でプロポフォールの投薬を医療目的以外で41回受けていた。

 

 張瑛彩(チャン・ヨンチェ)裁判長は「プロポフォールは他の麻薬類の犯罪と同様、中毒性と依存性による弊害が少なくなく、常習的な投薬を厳しく制裁する必要がある」とした上で、「被告の社会的影響力を考慮した場合、法律順守意識と模範を示すべきにもかかわらず、投薬量がかなり多く、罪状は軽くない」と指摘した。ただ、「被告が犯行を自白しており、同種の犯罪で処罰を受けた前歴がない点を考慮した」と量刑理由を説明した。張裁判長は判決言い渡しの直後、「被告はプロポフォールから脱し、健康で子どもたちに恥ずかしくない模範的な姿を見せてほしい」と求めた。

 被告側は裁判の家庭で起訴事実を全面的に認めた。李被告は今月12日の論告求刑公判で「今回のことは全て自分が至らずに起きたことで、治療のためのことではあったが深く反省する」と述べた。検察も判決と同じ罰金7000万ウォンを求刑していた。

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