▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は15日(現地時間)にウクライナのゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。写真は会談後に握手をかわす両首脳。/韓国大統領室

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は15日(現地時間)にウクライナのゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。主要外信各社は、尹大統領のウクライナ訪問を大きく報じた。

 首脳会談で尹大統領は「北朝鮮による不法な侵略を受けた大韓民国は国の存立そのものが危うくなる危機に直面したが、国連軍と国際社会の支援を受け撃退した」と述べた。AP通信はこの発言を紹介した上で「今回の訪問は、ロシアによる侵攻に対抗して(NATO首脳会議出席者らが)ウクライナとの連携を表明した直後に行われた」と伝えた。

 会談でウクライナへの武器支援は議題にならなかったが、外信各社はこの点にも注目した。ニューヨーク・タイムズは「韓国はウクライナへの武器支援をためらう同盟国の一つ」と伝え、AP通信は「韓国はアジアにおける米国の主要な同盟国の一つで、ロシアに対する国際社会からの制裁に参加し、ウクライナには人道面、財政面で支援を行っているが、紛争当事国への武器支援をしないという古くからの原則を守っている」と報じた。ロイター通信は「世界9位の武器輸出国の韓国はウクライナを直接武装させたい西側の圧力に抵抗してきた」との見方を示した。

 英キングス・カレッジ・ロンドンのラモン・パチェコ・パルド教授はロイター通信の取材に「今回の訪問を契機に韓国のウクライナ支援政策にどれほどの変化が出るかはまだわからないが、韓国による背後での支援はより活発になるかもしれない」と予想した。

ユ・ジェイン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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