文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の息子ムン・ジュンヨン氏が、同氏を指名手配者扱いしたポスターを載せた自由韓国党中央選挙対策委員会のチョン・ジュンギル元広報担当に損害賠償を求めた裁判で、大法院は12日までに、上告を棄却し、被告に700万ウォン(約78万円)の賠償を命じた判決が確定した。

 チョン氏は2017年5月、大統領選を控え、ムン・ジュンヨン氏が韓国雇用情報院に不正に採用されたした疑惑が浮上すると、中央選挙対策委員会の記者会見で「ムン・ジュンヨン国民指名手配」「就職界の神話」といった文言が含まれたポスターを公開した。そして、「文氏に対する国民指名手配を宣言する。裕福な家庭での不正採用がこれ以上あってはならないと考える国民は直ちに情報提供してほしい」と呼びかけた。

 これに対し、ムン氏は18年3月、チョン氏を相手に3000万ウォンを賠償を求めて提訴した。一、二審はポスターと記者会見での発言内容が意見表明にすぎず、名誉毀損は成立しないが、過度に侮蔑的な表現で人格権を侵害したとして700万ウォンの賠償を命じる判決を下した。

チ・ジョンヨン記者

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