▲イメージ=UTOIMAGE

 パキスタンで、国際的なミス・コンテスト「ミス・ユニバース」に出場する自国の女性に対し、批判の声が起きている。イスラム教を国教と定めるパキスタンでは、女性が体を露出することや社会活動を行うことに対し、否定的な認識があるからだ。

 BBCなど外信が15日に報じたところによると、パキスタンの女性エリカ・ロビンさん(24)は、パキスタン代表として今年11月にエルサルバドルで開催されるミス・ユニバース世界大会に出場することになっている。

 エリカさんはメディアとのインタビューで「パキスタン代表になってうれしい」として「(パキスタン国内で自分に対する)怒りがなぜ湧いているのか分からない」と話した。また、ミス・ユニバースに出場する理由については「パキスタンが発展途上国だという認識を変えたい」と語った。

 パキスタン政府は過去72年間、ミス・ユニバースの自国代表を選んだことがない。

 パキスタン国内の革新系メンバーらはSNS(交流サイト)などでエリカさんを応援している。しかし、パキスタンの政界では「恥ずかしいことだ」と批判が起きている。保守系のネットユーザーらも一斉にエリカさんを批判している。

 パキスタンのカーカル首相は、ミス・ユニバースのパキスタン代表が選抜された経緯について把握せよと命令したという。

キム・ミョンイル記者

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