▲写真=UTOIMAGE

 イスラエルとパレスチナ武装勢力ハマスとの今回の戦闘が起こる1年前、イスラエル当局はハマスによる今回の戦闘計画を含む具体的な情報を得ていたことが分かった。

 先月30日(現地時間)に米ニューヨーク・タイムズが入手し分析したイスラエル政府とイスラエル軍の内部文書や電子メールなどによると、イスラエル当局が1年前に確保したハマスの攻撃計画に関する情報と先月7日にハマスが実行した攻撃の方法が一致していたという。

 中でも「エリコの壁」と呼ばれる作戦名(コード)がついた40ページの文書には、ハマスによる今回の戦闘計画が詳細に記載されていた。

 この文書はハマスの攻撃開始日を特定していないが、ガザ地区周辺の防衛施設を制圧し、イスラエルの都市を掌握した上での主要な軍事基地攻撃計画が記載されていた。

 攻撃開始と同時にロケット砲で集中砲撃し、ドローンを使って監視カメラと自動機関銃を破壊、その上で戦闘員らがパラグライダーやオートバイ、あるいは徒歩でイスラエルを急襲するというものだ。

 イスラエルは情報機関などを通じハマスが集中的に訓練を行っているとの報告を受けており、内部でも警告が相次いでいたという。

 しかし報告を受けたイスラエル軍は一連の懸念を無視した。

 この計画はハマスの戦闘能力では不可能と判断したようだ。

 この文書がネタニヤフ首相や他の政治家などに報告されたかどうかは分からないが、イスラエル軍では多くの関係者が文書を閲覧していたという。

パク・サンジュン記者

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