▲イラスト=UTOIMAGE

 インドネシアの首都ジャカルタでも、小児の間でマイコプラズマ肺炎が流行し、保健当局が注意を呼び掛けている。ジャカルタ・ポストなどが5日(現地時間)、報じた。

 報道によると、ジャカルタ保健局はこのほど、肺炎の症状のある小児が増えているとして、PCR検査でマイコプラズマが検出される割合が高くなっていると発表した。 

 ただし、正確な感染者数は発表されていないとして、保健当局はマイコプラズマ肺炎の感染がどの程度拡大しているのか確認するためにさらに多くの検査を実施していると説明した。

 インドネシア保健省も最近、回覧文書で国境の保健当局に対し、検問所の監視強化を求めるとともに、中国から到着する旅行者や動物、物品には特に細心の注意を払うよう要請した。

 マイコプラズマはウイルスと細菌の中間に位置する微生物で、主に免疫力の弱い小児が感染することで知られ、咳や喉の痛み、呼吸困難など肺炎の症状がみられる。

 ジャカルタ保健局の疫学監視責任者、ンガビラ・サラマ氏は「主に呼吸器疾患の症状がみられ、深刻な場合は入院治療が必要になる」と説明した。

 マイコプラズマ肺炎は最近、全世界で流行している。

 特に中国ではマイコプラズマ肺炎をはじめ、さまざまな呼吸器疾患が拡大し、不安が高まっている。このため世界保健機関(WHO)は中国当局に対し、関連情報の提出を求めるなどの対応に乗り出している。

 これに関連し、インドネシア保健省は、マイコプラズマ肺炎が新たな病原体ではなく世界各地で周期的に出現するものであり、新型コロナウイルスのように世界的大流行につながる可能性は低いとして、拡大解釈をけん制した。

 また、外出後は必ず手を洗い、症状がみられる場合はマスクを着用して病院で診察を受けるよう要請した。

ソン・ジウク記者

ホーム TOP