▲イラスト=UTOIMAGE

 バイクを盗んで住宅に火をつけた10代少年が、30分間にわたり家が燃える様子を見た後、現場を立ち去っていたことが分かった。こうした状況は住宅前に設置されていた防犯カメラにそのまま写っていた。忠清南道舒川警察署などが12日に明らかにした。

 警察などによると、10代の少年は10日午前3時31分ごろ、忠清南道舒川郡華陽面のある住宅の庭にあったバイクに火をつけて逃走した容疑が持たれている。この火事でバイクと住宅2棟のうち1棟が全焼し、もう1棟も一部焼けた。この住宅では90代の女性と60代の息子が暮らしていたが、火が広がる前に避難して幸いけがはしなかった。

 防犯カメラ映像を見ると、少年は女性とその息子が住んでいる住宅の庭にとめてあったバイクに無断で乗ろうとしたが、エンジンがかからなかったため、これを住宅近くに移動させ、火をつけたものと思われる。少年は住宅の向かい側に立ち、バイクから住宅に火が広がる様子を約30分間見ていた。少年が立ち去った後、火はあっという間に広がり、木の柱が倒れた。放火後の写真を見ると、1棟が完全に灰になっている。

 家が焼ける様子を少年が見ていたことについて、専門家は「単なる好奇心とは違うようだ」と分析している。プロファイリング専門家のペ・サンフン氏は同日、YTN『ザ・ニュース』で、「放火したことよりもっと危険なのは、これを観察したということだ。人に火がついて、苦しむのを見ようとしたのが放火の動機ならば、非常に危険な犯罪だ」と語った。その上で、「もし火をつけてそのまま逃げていたとすれば、それは単なる好奇心と言えるかもしれないが、これは火がつくのを見て、その過程を全て見守っていたということだ。家の中に人がいるのを知っていて、人が死ぬと分かっていながら観察していたということは、放火殺人になっていた可能性もある」と述べた。

 警察は少年に対して現住建造物放火・窃盗などの容疑により拘束令状を請求したとのことだ。

 一方、少年の放火により住む家を失った女性とその息子は現在、公民館に一時的に滞在している。舒川郡華陽面では、社会福祉共同募金会や大韓赤十字社、ボランティアや支援者の募集などを通じ、速やかに元の生活に戻れるよう支援する考えだ。地域住民も復旧費用を調達するため募金運動を行うなど、さまざまな方法で支援の手を差し伸べている。

パク・ソンミン記者

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