韓国の大手貸金業者による延滞率が昨年末現在で12,6%となり、22年末(10.0%)を2.6ポイント上回った。国会政務委員会に所属する呉奇炯(オ・ギヒョン)国会議員(共に民主党)が韓国貸付金融協会から提出を受けた資料で5日までに明らかになった。

 貸金業界の延滞率が1年間で2ポイント以上上昇した理由は複合的だ。業界関係者は「市中金利が上昇し、景気が悪化した結果、元利を返済できない人が増えたこともあるが、新規融資が減り、債権全体に占める延滞債権の割合が上昇したことも理由だ」と話した。預金を受け入れていない貸金業者は主に貯蓄銀行やベンチャーキャピタルなどから資金を調達する。ところが、高金利の影響で融資資金の調達費用が上昇し、貸金業者は新規融資を減らすしかなかった格好だ。NICE信用評価が集計した貸金業者69社の新規貸出額は2022年6月に3724億ウォン(約415億円)に達したが、昨年12月は851億ウォンにとどまった。

安重顕(アン・ジュンヒョン)記者

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