▲6日(現地時間)、カタール・アルラヤンのアフメド・ビン・アリ・スタジアムで、アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会準決勝の韓国対ヨルダン戦が行われた。写真は試合終了後、韓国代表・孫興民(ソン・フンミン、31)をいたわるユルゲン・クリンスマン監督(59)と車ドゥリ(チャ・ドゥリ)コーチ(43)。写真=聯合ニュース

 「クリンスマン『ゾンビ・サッカー』が屈辱を味わった」(米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」)。第三者からして、弱いチームが起こす番狂わせほど興味深いサッカーのネタはない。だが今回はあいにく、その犠牲者が韓国だったというのが問題だ。韓国が7日、アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会準決勝でヨルダンに敗れると、アジアはもちろん世界各国のメディアが「韓国が衝撃的な敗戦を喫した」と報じた。

 ジ・アスレチックは「韓国は今大会で『ゾンビ』と呼ばれた。しかし、その運も結局は尽きた」「今大会中は説得力がなかったし、一貫した戦術計画に欠けていたように見えた。結局、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング87位のヨルダンを相手に形無しのひどい試合を繰り広げた」と伝えた。

 アラブ圏のメディア「アルジャジーラ」は「世界的なスター、孫興民(ソン・フンミン、31)が攻撃に出たのにもかかわらず、ヨルダンを突破できなかった。ヨルダンのファンは大声で叫び、踊った」とスタジアムの雰囲気を伝えた。中国のメディア「捜網(SOHU.com)」は「韓国のDF陣はヨルダンの攻撃手たちの鋭い逆襲に耐えられず、むなしく崩れた」と書いた。韓国代表チームのユルゲン・クリンスマン監督(59)=ドイツ=の資格を巡る問題もかなりの部分を占めた。ドイツ代表・米国代表チームやドイツのプロチーム(バイエルン・ミュンヘン、ヘルタ・ベルリン)の指揮を執り、何度も失敗してきたクリンスマン監督が「試験台」のアジア杯でどのような成績を挙げるかは、海外でも関心事だった。

 韓国代表監督に選任された当時も、ドイツのサッカー関連サイトのコメント欄には「韓国のサッカーに哀悼の意を表する。クリンスマンは指導者として何の役割も果たしたことがない」「韓国の黄金世代はクリンスマンが台無しにするだろう」「ヘルタ・ベルリン以降、クリンスマンを再び雇うチームはないと思っていた。断言するが、クリンスマンは期待以下だろう」「クリンスマン起用は韓国サッカーの自爆だろう」などの声が寄せられたが、その懸念が現実のものとなったという雰囲気だ。

 ロイター通信は、クリンスマン監督について「ヨルダンのプレッシャーや柔軟な攻撃に対し、何の解答も見いだせなかった」と、英BBCは「韓国で(既に)人気のないクリンスマン監督に対する関心はさらに減るものとみられる」と伝えた。

 独誌シュピーゲルは「バイエルン・ミュンヘンのスター、金ミン哉(キム・ミンジェ、27)がいなくても、韓国はヨルダンに勝つとみられていたが、結果は違った。クリンスマンは韓国でさらに厳しい時間を過ごすだろう」と書いた。同メディアは、クリンスマン監督が就任してすぐの5試合で勝てなかった(2敗3分)ことや、外遊問題が起こったことなどを詳しく報じた。そして、「彼がドイツ代表監督を引き受けた時と似ている」と伝えた。クリンスマン監督はドイツ代表監督在任中(2004-06年)にも頻繁に渡米して外遊問題を起こし、当時コーチだったヨアヒム・レーヴ氏(64)=ドイツ=が戦術を担当していたことは公然の事実だった。独紙ビルトも「非常に衝撃的なニュース。クリンスマン監督は苦い敗北を喫した」と報道した。

 韓国のサッカーファンも怒っている。大韓サッカー協会が交流サイト(SNS)公式アカウントに掲載した試合結果の下には、「このような競技力で勝っていたら、大韓サッカー協会が裏でどれほど喜んでいたことだろう。むしろ負けて良かった」「納得できる試合が一つもなかった」などの厳しいコメントが続々と寄せられている。

キム・ミンギ記者

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