▲2月28日、全羅南道高興郡の韓国航空宇宙研究院高興航空センターで飛行を終えた「OPPAV(オパブ)」。写真=キム・ミンジョン記者

 先月28日、全羅南道高興郡のアーバン・エア・モビリティ(UAM=都市型航空交通)実証団地で、韓国の技術により開発された「OPPAV(オパブ)」が飛行した。「エアタクシー」とも呼ばれているUAMは、都市部で乗客や貨物をのせて移動する機体だ。韓国政府が来年の商用化を前にUAMの実証実験を開始したものだ。

 OPPAVは韓国航空宇宙研究院によって開発された。先月28日の飛行実証実験は騒音チェックに焦点を合わせた。都市部で離着陸し運行するため、公共交通機関として利用するには「騒音」が少なくなければならないからだ。OPPAVの騒音レベルは、130メートル上空を時速160キロメートルで飛行する場合、61.5dB(デシベル)水準で、一般的な都市部の騒音(65dB)とほぼ同じだった。ヘリコプターの騒音(80dB)よりずっと静かだ。UAMは電気バッテリーで作動するため、内燃機関を使うヘリコプターより騒音が少ないという。同研究院の関係者は「騒音を最小限にとどめようと心血を注いでいる」と語った。

 韓国国土交通部(省に相当)はここで昨年8月から「K-UAMグランドチャレンジ」実証事業を進めている。同事業は、35社が7つのコンソーシアム(共同事業体)を構成し、UAMの技術力と安全性を検証する大規模な官民合同事業だ。通信3社(SKテレコム・KT・LGユープラス)をはじめ、建設会社(現代建設・GS建設・大宇建設・ロッテ建設)、航空会社(大韓航空・チェジュ航空・ティーウェイ航空)など各分野の主要企業が参加している。

 国土交通部は8月からは首都圏都市部の「京仁アラベッキル(京仁運河)」上空でUAM飛行を実施する方針だ。アラベッキルはソウル・金浦・仁川を通る航路で、水流がソウル市江西区の幸州大橋から始まり、京畿道金浦市や仁川市桂陽区、仁川市西区を経て、西海(黄海)に流れ込む。来年は漢江や炭川などの都市部でも実証実験を行う計画だ。UAMが商用化されれば、金浦からソウル市内の汝矣島まで5分、金浦からソウル市内の蚕室までは15分で行ける見通しだ。

チョン・ヘミン記者

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