【ソウル聯合ニュース】韓国で4月10日に投開票される総選挙(定数300)を控え、保革の二大政党と一線を画す新党の間で明暗が分かれている。

 ダークホースとして注目を集めた「改革新党」と「新しい未来」は予想より支持率が伸び悩んでいる。保守系与党「国民の力」元代表の李俊錫(イ・ジュンソク)氏が立ち上げた改革新党と革新系最大野党「共に民主党」元代表の李洛淵(イ・ナギョン)元首相が率いる新しい未来は2月に新党を結成して合流することで合意したが、わずか11日で分裂した。韓国ギャラップが今月12~14日に実施した政党支持率の調査結果によると、改革新党は2%、新しい未来は1%だった。

 改革新党は保革二党の候補者の支持率の差が大きくない小選挙区を攻略する方針だ。選挙経験が豊富な金鍾仁(キム・ジョンイン)元国民の党非常対策委員長を公認管理委員長に起用するとともに、党の中心人物を首都圏である京畿道の小選挙区に出馬させる。新しい未来には共に民主党を離党した現役議員が相次いで入党している。新しい未来は共に民主党の公認候補に選ばれなかった現役議員のさらなる合流を期待している。

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近で元法務部長官の曺国(チョ・グク)氏が結成した新党は注目されなかったが、予想を上回る支持率を見せている。韓国ギャラップの調査で、曺氏の新党の支持率は7%と3位に浮上した。投票する意向がある比例代表政党としては19%の支持を得た。同党は小選挙区は共に民主党に、比例代表は同党に投票するよう訴え、40~50代の野党支持者を取り込んでいる。比例代表10議席を得ることが目標だが、支持率上昇が続く場合は10議席以上を獲得できるとの見方が出ている。

ホーム TOP