◇尹大統領の「対話」提案 研修医の反応分かれる

 政府が医師不足などの対策として打ち出した大学医学部の入学定員増に反発し、職場離脱を続ける研修医と直接会って対話するという尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の提案に対し、研修医らは相反する反応を示した。職場を離れた研修医の一部は、尹大統領の提案に懐疑的な反応を示し、「対話をするなら生放送で討論しなければならない」「密室(での対話)は絶対にいけない」などと主張した。一方、「政府と十分に意思疎通する窓口と機会が設けられなければならない」として対話の提案に応じるべきだとする研修医もいた。大学病院の教授らも「国の代表」に対する礼儀を強調し、研修医の立場をきちんと伝えるためにも対話に応じるべきだとの立場を示した。

◇25年のR&D予算 過去最大規模に

 大統領室は、2025年度(1~12月)の研究開発(R&D)予算を過去最大規模で編成する方針を発表した。大統領室のパク・サンウク科学技術首席秘書官はこの日の会見で「R&DらしいR&Dのための政府の支援方法の改革が完了したと申し上げることは難しいが、世界(各国)が技術競争に参入するかつてなく速い技術変化の波の中で、改革作業だけにしがみつくことはできない状況」として「改革を進めながら同時にR&D予算を大幅に増額する」と述べた。

◇「済州島四・三事件」から76年 犠牲者追悼式 

 南部の済州島で1948年に起きた「済州島四・三事件」から76年を迎え、島内の「済州4・3平和公園」で犠牲者追悼式が開催された。四・三事件は米軍政の支配下にあった48年4月3日、朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した済州島の島民らが武装蜂起し、軍や警察が鎮圧を名目に多くの島民を虐殺した事件。韓悳洙(ハン・ドクス)首相は追悼の辞で「政府は四・三事件の傷を癒やし、和合と統合の未来に進むことができるよう最善を尽くしている」と述べた。

◇北朝鮮 グライダー型極超音速ミサイル発射実験に「成功」 

 北朝鮮が、不規則な飛行軌道で迎撃が難しいグライダー型極超音速ミサイルの発射実験に初めて成功したもようだ。固体燃料式の新型中長距離弾道ミサイルに搭載され発射されるグライダー型極超音速兵器の射程は4000キロ以上で、米領グアムと日本にある米軍増員戦力を射程圏に置いたものと評価される。朝鮮中央通信は、極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の新型中長距離弾道ミサイル「火星砲16ナ」の発射実験に成功したと報じた。

ホーム TOP