【ソウル聯合ニュース】韓国で任期4年の国会議員を選ぶ総選挙(定数300)の投票が10日午前6時、全国1万4259カ所の投票所で一斉に始まった。午後6時に投票が締め切られ、即日開票される。

 有権者4428万人のうち、期日前投票、在外投票、洋上投票を済ませた人を除いた3034万人のうち何人が投票に参加するのか注目される。

 開票は全国254カ所の開票所で午後6時半ごろから始まる見通しだ。

 中央選挙管理委員会は開票率が70~80%程度になると予想される11日午前2時前後に小選挙区の大勢が判明するとみている。

 開票が終わるのは小選挙区が11日午前4時ごろ、比例代表は11日午前6時ごろになると選管は見通した。

 今回の総選挙では小選挙区254議席と比例代表46議席の計300人の国会議員が選出される。2022年5月に発足した尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の中間評価と位置づけられると同時に、前回2020年4月の総選挙で大勝した最大野党「共に民主党」に対する評価でもある。

 与党「国民の力」は小選挙区と比例代表を合わせて「110~130議席」、共に民主党は「120~151議席プラスアルファ」を見込んでいる。

 小選挙区では首都圏を中心に共に民主党が国民の力よりやや優勢と見られていたが、選挙戦の終盤に入ってから僅差の地域が約60カ所に増え、これらの選挙区の結果が勝敗を左右する見通しだ。

 比例代表では国民の力の比例向け系列ミニ政党「国民の未来」、共に民主党が主導する野党陣営の「共に民主連合」、曺国(チョ・グク)元法務部長官が結成した「祖国革新党」の三つどもえの構図となる中、「改革新党」、「緑の正義党」、「新しい未来」などが議席配分が認められる政党得票率3%を超えられるか注目される。

 結果を左右する変数は投票率だ。5~6日の2日間に行われた期日前投票の投票率は31.28%を記録し、総選挙の期日前投票としては過去最高となった。前回(26.69%)より4.59ポイント高く、最終的な投票率の上昇につながるか関心が集まる。前回の最終投票率は66.2%だった。

 尹政権発足後、少数与党体制が2年近く続いているが、この構図が今回の総選挙を経てどのように変化するか注目される。

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