▲写真=UTOIMAGE

 ある高速バスの運転手が前の座席のヘッドレストに両足を上げている乗客の写真を投稿し、ネットユーザーたちの怒りを呼んでいる。

 これは、バス運転手を自称する投稿者が先月30日、あるインターネット・コミュニティー・サイトに「高速バスで前の座席に足を上げる習慣はやめてほしい」と嘆き、写真を掲載したものだ。

 この投稿者は「未明に高速バスターミナルを出発して、少し前に東大邱ターミナルに到着したが、高速道路を走っている間ずっと、ルームミラーに映る乗客の足が気になった。片足が上に向かって伸び、その状態で左右に行ったり来たりしていた」と当時の状況を説明した。

 掲載された写真には、乗客が両足を伸ばし、前の座席のヘッドレストに載せている様子が写っている。この投稿者は「制止するすべがなく、『休憩室で目が覚めるころになれば、もうしていないだろう』と思っていた。信号で止まった時、ルームミラーをよく見ると、今度は両足がああいう状態になっていた。前の席に乗客はいなかったが、2間前は他の乗客がいた。20代の若者だったが、『人は直して使うものではない(人間の生まれ持ったものは変わらないから教え諭しても仕方がない)』ということわざを思いだし、ただ見ていた」と書いた。

 この投稿はあっという間に閲覧回数が10万回を超え、コメントも約300件寄せられるほどネットユーザーの関心を集めた。ほとんどのコメントが「投稿者の嘆きに共感する」というもので、「バスなど公共の場所では最低限のマナーを守ろう」という指摘もあった。ほかにも「シートベルトをきちんと締めればあの姿勢はできないはずだ。シートベルトも締めていなかったということだ」「あんなことをしていて、事故が起きたり急停車したりしたらどうするつもりなのか」などのコメントもあった。

 事実、投稿者が掲載した写真の乗客は、シートベルトを締めていない可能性が高い。シートベルトをきちんと締めている状態で両足を前の座席のヘッドレストまで上げる姿勢を取るのは難しいからだ。

 この場合、バス運転手は乗客に対し、きちんと座らせ、シートベルト着用を要求する権利がある。旅客自動車運輸事業法の改正案では、広域急行市内バス・市外バス・貸切バスなどで乗客にシートベルトの着用を義務付けている。病気の人や妊婦、負傷・疾病・障害・肥満といった特殊な状況を除いては、すべての乗客がシートベルトを締めなければならないのだ。 万一、乗客がシートベルト着用を拒否するなら、運転手は乗車を拒否することも可能だ。

パク・ソンミン記者

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