▲イラスト=UTOIMAGE

 ソウル市瑞草区にある中学校の給食が「粗末すぎる」として批判にさらされている。発端は、地域の母親らが参加するインターネットのコミュニティーサイトに中学生の保護者が給食の写真を投稿し、問題を提起したことだった。

 先月26日、子どもを瑞草A中学校に通わせているという保護者がコミュニティーサイトに「今日のA中学校の給食」として子どもが撮影したとみられる給食の写真を投稿した。写真を見ると、給食を入れるトレーにはご飯と汁物、おかず1種類、乳酸菌飲料が載っている。汁物の具は豆もやしと豆腐だけで、おかずを入れるスペースは1カ所を除き空っぽだ。写真を投稿した保護者は「いつまで待たなければならないのか」ともどかしい気持ちを吐露した。

 A中学校の公式サイトに載っている昼の給食メニューによると、この日生徒たちに提供されたメニューはカルシウムもち米ご飯、豆腐キムチスープ、スンデ(腸詰め)と野菜の炒め物、白菜キムチ、乳酸飲料だ。基本的にいつも提供されるキムチを除き、おかずが1種類しか出ないというわけだ。

 投稿された給食の写真には、他の保護者らから非難が相次いだ。「刑務所の食事の方がマシだ」「おかずを別途持たせた方がよさそう。こんなことなら民間業者を使ってほしい」「年齢的に食べ盛りの時期なのに、これはひどすぎる」といった具合だ。

 同じ中学校に子どもを通わせているという別の保護者も「中1の子どもに今日の給食について尋ねたら、そうだ(写真の通りだ)と言っていた。こんな状態なので子どもたちが何か買って食べようとしたら、それもダメと言われてトイレで(買ってきた食べ物を隠れて)食べたんだとか」「うちの子に聞いたら、同じことを言っていて、途中で廃棄したって。夫が軍隊でもあんなものは出ないと言ってビックリしていた」などのコメントを書き込んだ。中には政府の民願(陳情)サイトに書き込んだ人もいた。

 A中学校では調理員が不足し、給食が粗末になっているとの話も飛び出した。ある保護者はコメント欄に「A中学校には調理員が2人くらいしかいないと聞いた」と書き込んだ。

 A中学校は現在、この問題を認識しており、調理員の増員に乗り出したという。チョン・ソンス瑞草区庁長は今月1日、民願サイトの投稿への回答で「学校給食の正常運営のために、所管機関である江南瑞草教育支援庁およびA中学校に連絡し、調理員の速やかな増員などについて建議した」とした上で「これについて江南瑞草教育支援庁から、次期発令の際にA中学校の調理員の配置を最優先にすると回答があった。また、学校側では調理員増員のために現在募集広告を出していることを確認した」と説明した。

 チョン区庁長はまた「小中高校の給食管理および運営は、学校ごとに諸般の条件を考慮して判断すべき事項であり、学校給食法に基づいて学校長が決定する事案」としながらも「学校側に給食の質改善に関する内容を問い合わせた結果、5月からおかずの種類を3種類から4種類に調整したとの回答を得た」と述べた。

パク・ソンミン記者

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