政治総合
基本権を強調して「夜間デモも最大限許容せよ」と言っていた共に民主所属の光州市長「極右デモは容認できない」
【TV朝鮮】(アンカー)
「集会・結社の自由」…誰よりも(韓国最大野党)共に民主党が重要視する価値なのではないかと思いますが、今週末、5・18民主広場で開催が計画されている尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾反対デモを光州広域市が許可しませんでした。特に、共に民主党所属の姜琪正(カン・ギジョン)光州市長は「極右デモは容認できない」という文を交流サイト(SNS)に掲載しましたが、弾劾に反対すれば極右なのか、その判断基準は何なのか、議論が避けられそうにありません。「政治イデオロギーによって広場を使用できるかどうかを決めるならば、憲法上の権利の侵害ではないか」という批判も出ています。パク・コンウ記者がお伝えします。
【写真】基本権を強調して「夜間デモも最大限許容せよ」と訴える姜琪正議員(2009年4月15日)
(記者リポート)
光州市の錦南路で、尹大統領弾劾反対を訴えるユーチューバー、アン・ジョングォン氏。
アン・ジョングォン氏はこのほど、「5・18民主広場で集会を開く」と届け出ましたが、光州市はこれを認めませんでした。
プロテスタント系団体が届け出た弾劾反対集会も許可されませんでした。
姜琪正市長は以前、ナチスにまで言及した上で、「極右デモは絶対に容認できない」という文をSNSに掲載したこともあります。
ところが、姜琪正市長は国会議員時代、「憲法的価値である基本権は保障しなければならない」として、夜間デモを最大限許容する法案を代表発議していました。
また、米国産牛肉の輸入に反対したろうそくデモに対し、警察が「違法暴力デモだ」として制限した時は、次のように発言したこともありました。
(姜琪正議員=2009年4月15日当時、現:光州市長=)
「集会については、できるだけ公権力やあらゆる国家機関が集会を平和的に保障するようにすることに第一の目的があり…」
このため、政治イデオロギーによって基本権の適用を変えていると批判されています。
(イム・ハンピルさん /光州市光山区)
「陣営のイデオロギーによって、『特定の陣営はデモをしてはいけない』『不許可にしなければならない』という見解こそまさに『ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)』ではないですか?」
姜琪正市長の投稿が物議を醸している中、光州市は「弾劾賛成集会が広場で予定されており、反対集会の参加者らとの衝突が懸念される」ことを理由に、「条例に基づき集会を許可しなかった」と説明しました。
しかし、これもやはり、憲法よりも優先されるべきことではないとの指摘があります。
(イ・ドングク公正・常識フォーラム共同代表)
「物理的衝突が起こり得るという根拠が何なのかも依然としてあいまいです。(広場で)思い残すことなく声を上げられるようにすべきです。これぞまさに公正ではないでしょうか」
TV朝鮮、パク・ゴンウがお伝えしました。
(2025年2月10日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)