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北朝鮮制裁監視の新組織 ワシントンで初会合
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に対する制裁の履行状況を監視してきた国連安全保障理事会の専門家パネルに代わる新組織「多国間制裁監視チーム(MSMT)」の初会合が19日(現地時間)、米ワシントンで開かれ、MSMTに参加する11カ国の代表が出席した。韓国外交部が21日までに伝えた。
専門家パネルは常任理事国のロシアが拒否権を行使し、昨年4月末で活動を停止。韓米日の主導でMSMTが昨年10月に発足し、計11カ国が参加した。
北朝鮮との対話に意欲を示すトランプ米政権が制裁の効果に疑問を提起し、積極的に関与しない懸念があるとの見方が一部で出ていたが、今回の初会合で制裁履行への意思がある程度確認されたと評価される。
また15日の韓米日外相会談後に発表された共同声明には、「安保理決議の違反・回避に断固として対応し、国際的な対北朝鮮制裁の体制を維持、強化する」という内容が盛り込まれた。
MSMTは国連を離れた枠組みではあるものの、専門家パネルと同様に対北朝鮮制裁違反活動を盛り込んだ報告書を発行する。
最初の報告書は、韓国が主導して上半期中に発表される見通しだ。