▲写真=UTOIMAGE

 中国が西海の暫定措置水域(PMZ)に石油のドリルシップ型の固定構造物を設置し、運用中であることが18日までに確認された。中国は昨年5月までに、PMZに移動式の大型構造物2基を配置して物議をかもしたが、移動式構造物のほかにも鉄の脚を海底に固定するドリルシップ方式の構造物も設置したと伝えられている。

【グラフィック】中国が西海に設置した構造物3基

 中国は、PMZに設置した移動式構造物2基が「深藍」と名付けた養魚場施設で、付近の海上に設置した固定構造物はこの養魚場を管理する施設だと主張しているという。しかし韓国政府は、南シナ海でも海上構造物を設置するという手法で海上の占有区域を広げて支配力を強化したように、中国が「西海工程」に乗り出す可能性を念頭に置いて対応策を整備している。これに関連して趙兌烈(チョ・テヨル)外相は先月末、中国の王毅外相との二者会談で、「深藍」と固定式構造物に言及して抗議したという。

 中国は2018年、PMZに深藍1号機を設置し、固定構造物は2022年に青島の南東185キロの海上に設置したことが分かった。韓国政府は、この固定構造物が石油の試掘設備である可能性があるとみて、中国に対し韓中漁業協定に違反すると抗議したという。これに対し中国は、関連活動を中断していたが、その後施設の拡大および改造に乗り出したといわれている。深藍2号機は昨年5月ごろに設置が把握された。

 固定構造物は縦80メートル、横100メートル、高さが50メートルに達する。一方にはヘリコプターの発着施設も設置されているという。情報消息筋は「ドリルシップのように広げたり畳んだりできる鉄の脚を利用して、バージ(はしけ)型の船体を海の上に持ち上げ、足は海底に固定する構造物であることを把握した」と伝えた。韓国政府は、早ければ来週にも中国外交当局と局長級の会議を開き、西海の構造物問題を話し合うという。

盧錫祚(ノ・ソクチョ)記者

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