【ソウル聯合ニュース】韓国大統領の権限を代行する韓悳洙（ハン・ドクス）首相が、尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領の罷免に伴い６月３日に実施される大統領選への出馬に向けて代行職を辞任することが、２８日分かった。

　首相室の関係者はこの日、聯合ニュースの取材に対して韓氏の辞任と大統領選出馬表明が５月１～３日のうちいずれかの日に行われると明らかにした。

　今月末までは閣議の主宰を含め、予定通り公務を行うという。

　韓氏は近く、国会議員経験者の集まり「大韓民国憲政会」の鄭大哲（チョン・デチョル）会長と会合を行う計画だとされる。大統領選出馬の意向を固めた後、政界の重鎮で高校・大学の先輩でもある鄭氏に今後の活動について相談するとみられる。

　また、韓氏の補佐を務める首相室の参謀の一部も今月中に辞任する。

　首相室の孫栄沢（ソン・ヨンテク）首相秘書室長はこの日辞表を提出し、金秀蕙（キム・スヘ）広報室長を含む参謀らも先週から辞任に向け準備していたことが分かった。　

　５月３日には保守系の旧与党「国民の力」の公認候補が選出される。また、公職者が大統領選に立候補するためには同４日までに辞任しなければならない。

　５月３～６日が連休期間であることを踏まえると、韓氏は１日か２日に辞任し、大統領選出馬を表明する可能性が高いとの見方も出ている。