▲グラフィック=キム・ヒョングク

 韓国プロ野球SSGランダースの崔廷(チェ・ジョン、38)が韓国野球委員会(KBO)リーグ史上初の個人通算500号本塁打を放った。2005年5月7日のLGツインズ戦でプロデビューして以来、7311日目にしての快挙だ。同年5月21日の現代ユニコーンズ戦でプロデビュー初本塁打を放って以降、20年間にわたりコツコツと本塁打を打ってきた。

【写真】通算500号本塁打を放った崔廷

 崔廷は13日、仁川SSGランダースフィールド(文鶴球場)で行われたNCダイノスとのホームゲームで、6回裏に2ランを放ち、通算500号本塁打を達成した。これは2303回目の出場試合で達成したものだ。崔廷はチームが0-2で負けていた6回裏、3回目の打席でNC先発投手ライリーが投げた球速135キロメートルのスライダーが真ん中に入るや、そのまま打ち返してレフトフェンス越えのホームランにした。この日のライリーは150キロメートルを上回る剛速球に落差大きな変化球を織り交ぜ、5回まで1被安打10奪三振という記録的好投を見せていたが、崔廷が大きな一発を出した。

 昨年までで通算495本塁打を記録していた崔廷だが、今季開幕前に負傷し、シーズン入りが遅かった。復帰戦だった今月2日、蚕室スタジアムでのLG戦での初打席に2ランを放ち、その後さらに3本を加えて499号を記録した状況でこの日の試合を迎えた。NCの李昊俊(イ・ホジュン)監督は「子どものころから一緒に野球をしてきたが、こんなに素晴らしい大型ホームランバッターになるとは思わなかった。自分だけのフォームを作ってここまで来た。バットも自分のフォームに最適化されたものを使っている」と語った。

 崔廷は2005年、SKワイバーンズ(現SSG)に1巡目指名で入団した後、同チームだけで20シーズンを過ごしている「ワンクラブマン」だ。これまでに19シーズン連続2けた本塁打、シーズン本塁打王3回(2016・2017・2021年)、ポストシーズン通算13本塁打を記録し、5回の韓国シリーズ優勝を経験している。昨年4月24日のロッテ・ジャイアンツ戦でシーズン10号であり通算468号本塁打を放ち、「国民打者」李承燁(イ・スンヨプ、467本)を上回った。現・斗山ベアーズ監督の通算本塁打記録を超えたのだ。

 昨シーズンも129試合に出場して本塁打37本(リーグ3位)を放ち、チームの中心打者としての役割を果たし、今シーズン前にはSSGと4年間・110億ウォン(約11億4400万円)でフリーエージェント(FA)契約を締結した。3回のFAで総額302億ウォンを受け取り、韓国プロ野球の複数年契約総額記録も打ち立てた。

 崔廷は今年も10試合で5本塁打を放っており、「600本塁打も可能だ」との見方もある。韓国プロ野球過去最多本塁打2位は朴炳鎬(パク・ビョンホ、412本)=サムスン・ライオンズ=、3位は崔炯宇(チェ・ヒョンウ、401本)=起亜タイガース=だが、その差は大きく、記録は当分破られないとみられている。現在、韓国プロ野球通算本塁打1位だけでなく、通算得点1位(1468点)、史上初の19年連続2けた本塁打、通算打点2位(1571点)などにも名を連ねている。

 SSGは崔廷の歴史的ホームランを足掛かりにNCに対して6-3と逆転勝ちした。NCは連勝が7でストップした。崔廷は「バッティングの感覚があまり良くなかったので本塁打ではなく出塁を狙っていたが、失投が来てホームランにすることができた」「500号本塁打が予想より早く出て、逆転勝ちもできたので2倍良かった」と語った。

ペ・ジュンヨン記者

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