▲イラスト=UTOIMAGE

 米国で、皮の下の肉が鮮やかな青に変わっているイノシシが相次いで発見され、当局が注意を呼びかけている。英紙デイリー・メールなど複数の外国メディアが21日(現地時間)に報道した。

【写真】イノシシの皮を割いたら真っ青な肉

 報道によると、米カリフォルニア州モントレー一帯でこのほど、肉と脂肪が真っ青になった野生のイノシシが発見されたという。ある猟師が仕留めたイノシシを解体する際、皮を割くと、蛍光ブルーに近い真っ青な肉が出てきたため、直ちに当局に通報したとのことだ。

 調査の結果、イノシシの胃と肝臓から「diphacinone(ダイファシノンまたはジファシノン)」が検出された。ダイファシノンは血液抗凝固剤だ。通常、ネズミやリスなど「げっ歯類」の個体数調節に使用され、摂取すると内出血を誘発する。専門家たちは、殺そ剤の成分が含まれているげっ歯類のエサをイノシシが摂取したり、すでに中毒になっているげっ歯類を食べたりした可能性があるとみている。

 このような事例は最近発生したものではない。2015年にも同様の野生動物の個体が発見されたことがあるほか、2018年には野生のブタの約8.3%からダイファシノンの残留物が検出されている。当局は「ブタだけでなく、シカ・クマ・ガチョウなど他の野生動物もダイファシノンにさらされている可能性がある」「肉が青くなっている野生動物を見つけたら、絶対に口にせずに通報するように」と呼びかけている。

ムン・ジヨン記者

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