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美貌の女子大生(35)が5カ月間で4人殺害、ブラジル社会震撼
ブラジルの女子大学生が5カ月間で少なくとも4人を殺害し、腐敗した遺体を数日間家に放置していたことが明らかになり、人々を震撼(しんかん)させている。CNNブラジルなどが14日に報道した。
報道によると、サンパウロ出身の法学生アナ・パウラ・ベローゾ・フェルナンデス容疑者(35)は今年1月から5カ月間で少なくとも4人を殺害した容疑でこのほど警察に逮捕されたとのことだ。
【写真】アナ・パウラ・ベローゾ・フェルナンデス容疑者(35)
警察によると、アナ容疑者は今年1月、家主のマルセロ・アリ・フォンセカさん(51)と口論となり、凶器で刺して殺害した。その後、同容疑者の息子といとこに遺体が見つからないように部屋のドアを布で覆い、遺体を部屋の中に放置した。遺体が腐敗して放つ悪臭に同容疑者の息子が不平を言うと、同容疑者はにおいを消して部屋を掃除するため、遺体があったソファを燃やしたことが捜査で分かった。
アナ容疑者は今年4月、出会い系アプリを通じて知り合ったマリア・アパレシーダ・ロドリゲスさんを毒殺した容疑も持たれている。ロドリゲスさんは同容疑者の家でコーヒーを飲んだ後、死亡しているのが発見された。同容疑者はロドリゲスさんの元交際相手を犯人に仕立て上げるためにメモを偽造し、毒入りのケーキを作ってたいたことが明らかになった。
アナ容疑者は同級生ミシェレ・パイバ・ダ・シルバ容疑者(43)の依頼を受け、毒入りシチューでミシェル容疑者の父親ネイル・コレア・ダ・シルバさん(65)を殺害した容疑も持たれている。アナ容疑者は犯行の見返りとして4000レアル(約11万円)を受け取っていたことが明らかになった。
アナ容疑者はまた、交際相手だったチュニジア出身の男性アイダール・ムハレスさん(21)を毒殺した容疑も持たれている。警察は同容疑者が別れた直後に妊娠したふりをしてムハレスさんを呼び出し、毒を入れたミルクシェークで殺害したとみている。
アナ容疑者は犯行前、10匹の犬を使って毒物の効果を試した上で犯行に及んでいたことが分かった。
警察は、アナ容疑者の自宅からネズミ駆除用の薬物に似た成分で使用が禁止されている毒物を発見したとしている。警察では犠牲者4人の遺体の毒性検査を進める一方、アナ容疑者の双子の姉ロベルタ・クリスティナ・ベローゾ・フェルナンデス容疑者と友人ミシェル容疑者が犯行をほう助したとみて、2人を逮捕した。
地元警察のハリソン・イデイアオ署長は「『極度に狡猾(こうかつ)な』容疑者は、人を殺すことに快楽を感じる。後悔している様子は全くない。容疑者は人を殺したがっており、解放されれば確実に他の人を殺そうと試みるだろう」と語った。
キム・ガヨン記者